ハイチカレー。
なんと懐かしい。
もしかしたら私の「街食べ歩き」の原点になった一つです。
昔・・「angle」という雑誌があったのを覚えていますか?
若い方は全く知らないでしょうね。
街歩きのバイブルとして、当時の若い世代はこぞってこれを買いました。
いわば当時においての食べログ的存在だったかもしれません。
※ ↑ はkindleの復活版
この angle でめちゃくちゃ街歩きをしました。
自分にとっての未知の世界を開いてくれたと大切な情報源でした。
吉祥寺とか高円寺とか今では当たり前すぎる街の情報なんてその当時は本当に皆無。
大都会の新宿でさえ未知の場所。
その中のサブカル的スポットを教えてくれたのがこの雑誌です。
このハイチカレーは angleなしでは絶対に知りえなかったもの。
当時西新宿にあった「カフェ ハイチ」は今は無く、
系列として残ったは新宿センタービルと新宿サブナードの2店。
どうも本店は中野で復活したという話です。
今日はサブナード店に。
知らない人はなんの店だろうと思ってしまうでしょうね。
店内はやはりなんとなく民族調。
さてと・・
あった、あった。
ハイチ風ドライカレー。
1974年創業ということは45年。
ということは私が初めてこれを食べたころはまだ出来てからそんなでもなかった新進気鋭だったわけか。
同じく懐かしのハイチコーヒーも味わいたいのでセットを。
何年ぶりのご対面か。
これ、これですよ。
今ではこういうドライカレーはいくつかの店でも見れるようになりました。
しかし当時はあまりに画期的でぶっ飛びました。
カレーチャーハン=ドライカレーだった時代に、
ドライの概念は本来こうなんじゃないかと、ちょっとしたカルチャーショックだったかもしれません。
当時のショックがない今、冷静にこれを食べると劇的な美味さを感じることはありません。
料理としては十分美味しいけれど、特別なものではなくなりました。
でも、それはそれでいいのです。
ノスタルジーはそういうものです。
コーヒーが運ばれる前にテーブルに置かれるのはこれ。
オリジナルブレンドコーヒー。
豆自体がハイチ産なので、この時点でハイチコーヒーなわけですが・・
先ほどのラムをちょっと加えれば、カフェハイチにおける「ハイチコーヒー」が完成。
なんとゆったりした時間だこと。
ノスタルジーではあるけど、ノスタルジーに心から落ち着いて浸れるのは私たちシニアの特権。
それはそれでわるくないものです。