令和になり、昭和時代はもうふたむかしになってしまいました。
そのふたむかし前のラーメンを頑なに提供してくれているお店がまだ現存します。
果たしてそれがいつまで続くのかはわかりませんが、
記憶にも記録にもとどめておきたいと思います。
そのひとつめが東武スカイツリー線の西新井駅にある「西新井らーめん」
私の小さいころからあるので、れっきとした昭和ラーメンです。
どうだろう、ホーム上の場所だけは変わったかもしれません。
果たして駅のホームにあるラーメン専門店というのはもう他にはないのでは?
この店が無くならないのは、東武線における文化財でもあるし、
実際利用客が減ることがないからでしょう。
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利用した人ならだれでも知っているお約束事。
作り手は「おばちゃん」じゃなきゃダメ。
昔からそう。
ラーメン 500円。
私が初めて食べたときはおそらく200円くらいじゃなかったかな。
電車の通過と共に食べる、これがまたなんとも。
昭和ラーメンにおけるワカメは賛否ありますが、私はいらない派なんですよね・・
このスープは不滅です。
「東京ラーメン」本来のスタンダードとして、この先ずっと維持してほしい。
麺はゆで時間が早い特注品。
このいっけんなんでもない麺が、実は西新井らーめんのキモなのかも。
このチャーシュー、このメンマ・・・
東京ラーメンここにあり。
昭和から休みなく連綿と紡がれてきたこのラーメン、
一店舗の提供数、もしかして通算で東京一、いや日本一なのでは??
ラーメンと電車のこの距離感。
この改札を抜けると大師線。
数年このホームを使っていました。
西新井らーめん、
私がこの世から消えるのが早いか、この店が無くなってしまうのが早いか。
そんなこと普通に考える今日この頃です。