ここだけに、なにか違う時間が流れているのだろうか。
岩手県一ノ関駅ローカル線ホーム、
駅そば「あべちう」
鉛色の空、
寂しいホーム。
しかしなぜかここにだけには人影がある。
そばを茹でる湯気がまるでお香のよう。
誰もが黙って蕎麦をすすっている。
めかぶそば。
ああ、なんて美味いのだろう。
特別な蕎麦でもない、特別のつゆでもない、特別の具材でもない。
380円の蕎麦なのに。
この静かな駅がそうさせるのか、
この深々と冷える空気がそうさせるのか。
とにかく至福の時間だ。
気持ちに沁みる味だ。
この時間が長く続いてほしい、
そう思ってもたった2分で終わってしまう。
そこでしかない味というのがある。
そこでしか味わえない素材ではなく、
そこでしか味わえない「空気感」だ。
味は味だけではなく、味わいも味だと思う。
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