吉田拓郎 「ラジオでナイト」
身に沁みながら聴いています。
自分はラジオ世代です。
それは二つあって、深夜放送系のAMラジオ、
そしてもうひとつ、FMエアチェック。
前者はまさにラジオで、そして後者はオーディオで。
AMのために持っていたラジオは、
SONY TFM-110F ソリッドステート11
名品です。
兄からのおさがり。
けっこう大事に使いました。
その後ラジカセに移行して、
日立 パディスコ。
これはすごかった。
深夜放送で聴いていたのは何といっても
パックインミュージック、オールナイトニッポン、そしてセイ!ヤング
当然どれもパーソナリティな吉田拓郎のものばかり聴いていましたね。
私は熱狂的な拓郎ファンとは言えなかったけれど、
今思えばどれだけ吉田拓郎に影響を受けていたことか。
音楽スタイル、言動、そして生き方。
吉田拓郎のことは・・・いずれ。
で、今聴いている
吉田拓郎 「ラジオでナイト」
自分の時代を全部語ってくれていて、
自分の人生を全てにシンクロしてくれるのです。
なんだ昔の話か、古いよね、
そう思う方もいるかと思いますが、
きっといずれ分かるでしょう、その昔を共有することの大切さを。
数年前の「ANNゴールド」での坂崎幸之助との掛け合いでは常に受け手になり、
ものすごい引き笑いとはっちゃけかたをするのもひとつの拓郎節ですが、
一人のパーソナリティに戻り、快活に、お気楽に、しゃべり手になってくれるのもまたまた拓郎節。
いや、本来の拓郎節はこれでしょうね。
この夏から秋まで毎日曜日が仕事だったためなかなか聴けなかった回を
まとめてアーカイブで聴く1日を作りました。
この日はテレビも一切つけなかったし、家から一歩も出ず、
LINEも、メールもすべて絶ち、
ただただスピーカーから流れる拓郎節を楽しむために。
拓郎が他のアーティストに提供した曲ベスト10、
すごく楽しかったなぁ。
1位はキャンディーズ「優しい悪魔」
実に納得。
もちろん昔語りばかりではなく、今の時代だからこその話題も多く、
ある種の生活感を近しく感じます。
40年前は手の届かい存在の吉田拓郎が、ものすごく近い。
いや、当時も近くにいたのかもしれないけど、今のような生活感はなかった。
奥さん想いで、あまりに日常的でな誰でもありそうな日々の出来事たち。
実は思い切りインドア派であったり、ミーハーであったり。
そして、昔を礼賛せず、今の歳月の老いた「自分」を素直に語る「今の」拓郎。
昔に書いた曲の「本当は・・」という今だからこその真実や、そうだったのかと思えるエピソード。
自分たちの群像のど真ん中にいた吉田拓郎。
今も駆け抜けている吉田拓郎。
拓郎いる限り、自分の青春は終わらない。
私の最も好きな吉田拓郎作曲はこれです。
トランザム 「あゝ青春」