私は「食堂」というところにすごく愛着がありますが、
同じく「ドライブイン」というところにもすごく愛着と郷愁を感じるのです。
冷静に考えればどちらもすでに現代生活の主流にはすり合ってはいないけれど、
欧米のように「クラシック」としてその存在を考えれば、今後絶滅してほしくないものです。
房総にある「ニコニコドライブイン」。
存在はクラシックでも、現在もその活気が衰えぬ、今に生きるドライブインでした。
では、以下、食事の記録です。
内房なぎさラインに面して、富津竹岡インターからならほんのちょっと戻るくらい。
この先にはあの竹岡式発祥の「梅乃家」さん。
11時、だんだん混雑の時間帯ですかね。
とはいえ某アジフライの食堂のように待ち時間3時間とかではなくすぐ入れました。
「新しい 大衆向 魚料理」
ということは・・クラシックとか言いましたが、実は「ネオ・クラシック」?(笑)
活気ありますね。
一番奥の座敷に上がりました。
お通しの木綿豆腐。
さて何にしようかな。
今日は3人なので4つチョイスしよう。
「アジフライ」は当然たのむとして、
聴けば今日の魚フライはキスだということ。
ちょっとアジフライと被るので、ここは「イカフライ」にしよう。
なにしろ先頭メニューですからね。
娘は「カツ丼」チョイス。
魚料理屋の店でそれ(笑)
でもそうしたくなるのは分かります。
最近カツ丼を美味しく食べれるシチュエーションがないですからね。
こういうドライブインだったらばっちりです。
左下の「エビ丼」ちょっと気になるなぁ。
ポテサラもたのもうと思ったら、
「フライに付いてくるから、それ見てから追加すれば」とおばちゃん。
そういうほんのちょっとやり取りがうれしい。
奥さんはアジフライメインなので「ご飯(ライス)とみそ汁」をたのみます。
このお店のいいところはすべてが単品なので、組み合わせで定食にしたり、単品同志をたくさん頼んだりどうにでもなります。
フライは奥さんとシェアするので、
私はちょっと方向転換の「チャウシュウメン」にしてみました。
果たして房総ラーメン、あるいは竹岡式の”それ”なのか?
テーブルにどーーん。
かつどーーん。
もう、これ、正しいカツ丼ですよ。
玉子と盛りのランダム感。
これ、これ。
たのんだ娘に拍手。
実は人気メニューなんですって。
ああ、やばいヤツですよこれは。
思ったよりかはしょっぱくなくさらっといけるタイプ。
チャウシュウメン。
チャーシューメンじゃありません。
ラーメンと50円しか違わないなら迷わずこちらで正解。
このトースト型のチャーシュー・・いやチャウシュウと薬味タマネギはやっぱり房総らーめんの証し。
もしかして濃いめの竹岡式系統じゃないかとも思ったら、
もっと広範囲の房総標準形でしたね。
ほんの少ししょう油強めだけどじゅうぶんあっさり。
しみじみうまいねー。
さぁ。アジフライへいこう。
小ぶりが2枚。
でもこれで370円。どこに利益があるのか??
この半端な値付けがまた魅力。
370円、世の中にそうないでしょう(笑)
ライスは丼できます。
つまりデフォルトは大盛りということ。
「量は調節できますからね」
奥さんは半分でオーダー。これで茶碗一杯分。
アジフライとライスとみそ汁=アジフライ定食ノーマルなら570円。
黄金アジの千円越えも悪くないけど、このリーズナブルな幸せもいいでしょ。
ソースじゃぶじゃぶ。
アジフライはこのツートンが完成形ですね。
がぶり。
うん、美味しい。
アジの香りとこのサクサク感。
イカフライ。
言われなければなんのフライかわからん(笑)
こっちはまずしょう油で。
あ、ベストマッチ!
とてもクリスピー。
でも3個めはソースでね。
たしかにポテサラ単体でたのまなくていいほどありました。
ただ・・これはマカロニサラダだけど(笑)
まぁ、そんなこと気にすることなし!
果たして剛力彩芽は千葉県人となるのだろうか??(笑)
ああ、満足。
ああ、充実。
新しいかどうかは別として(笑)
これならみんなニコニコでお店を出るでしょう。
駐車場のわきっちょでは食後のスモーキングさんたち。
低山とマザー牧場の看板の背景。
房総です。
軽自動車もいれば、横浜ナンバーのキャデラックも停まっている。
そういうお店。
ドライブ・イン ですからね。