千葉県民になって四半世紀。
船橋から千葉駅までの美味しいお店は、行った行かないに関わらずある程度聞いたり見たりで知っていると思ったら・・
ああ、全然分かっていない私でした!
こんなにも近くに、こんなにもステキなお店があることをを、まるっきり知らないでいたなんて。
西千葉「勝浦タンタンメン ラーメン太陽」
この名を知って、いても立ってもいられず息子を誘って訪問することにしました。
京成みどり台から歩いて5分。
JR西千葉からも7分。
この正面は千葉大正門。
お店はこの交差点右側の赤い軒。
私はクルマだったので、京葉銀行の時間制パーキングへ。安いですよ。
そこからなら歩いて1分。
どうしてこの店が分からなかったのか・・
いろいろな情報サイトやら本やらに出ていたはずなのに。
シンプルなこの店構えを見れば、もう安心。
ラーメン店ではあるものの、やはりメインは勝浦タンタンメン。
ザーザーメンとはなんだろ?
機になる。
とは言いながらタンタンメンだけではなく、結構バランスのいい中華料理、ご飯ものがあり、街中華の様相。
セットメニューが豊富で、まぁなんとリーズナブルでしょう。
このセット値段でラーメン一杯というのも増えてますからね。
よし、タンタンメンと半チャーハンにしよう。
ラーメン店で突き出し!
もやしのナムル。
創業30年くらいと聞いています。
しかし旧さを感じさせない、お店の明るさ、整然とした雰囲気。
飲食店として実に素晴らしい。
「キチンとしている」
この一言に尽きます。
先に半チャーハン登場。
このカタチ。
これは・・
あ、あの懐かしい「型」抜きですね。
そして安心出来る味。
スタミナ半チャーハン。
豆板醤味付けかな。
タンタンメンとの相性がいいのはこちらかな。
きました、きました。
まさに、勝浦タンタンメン!
とてもシンプルなビジュアル。
玉ねぎはしっかり火が通り、薬味ではなく具材ですね。
一口め。
おや?
辛さより、節系のスープがまずバシッときたのが意外!
が、その後徐々にあの勝浦タンタンメンの独特の味わいが。
麺は珍來製麺の縮れ。
茹で具合ピッタリ。
辛さとの絡みがまたバッチリ。
食べ進むうちに味わいが増して、しんみりと美味しいです。
昨今のウマウマガッツリとは違いますな。
野菜タンタンメン。
野菜炒めが乗り、玉ねぎはなくなります。
ノーマルなタンタンメンとはかなり味が違い、これまたビックリ。
勝浦レストランこだまの姉妹店。
何が驚きって、勝浦タンタンブームよりはるか以前、この地で勝浦タンタンメンを供しようとされたこと。
多分当時は誰もがタンタンメンといえば勝浦タンタンメンとは思わない時に、このメニューを載せるのはけっこうな決断ではなかったかと。地元ならともかく。
私の一番好きな立ち位置のラーメン店。
地元に根付き、実直なお店。
雑さがまるでない飲食店。
そして、暑化粧の美味し過ぎる味ではなく、シンプルで後を引く味わい。
だからこそ、25年も知らなかったなんて、大失策中の大失策。
この周りのラーメン店は全部行っているのに。
帰ってきてまた行きたくてムズムズしています。
25年分を取り戻したい気持ちになっています。
秋晴れの土曜日、西千葉へのプチトリップは実に楽しいものでした。