この、見つめる目。
三毛の地域ネコさん。
この目の奥にあるなにかが、今は少しだけ見えるようになった。
かつてない冬。
生活圏でつらら自体を見るのはいったい何十年ぶりだろうか。
こんな極寒の中、ネコさんたちはどこで耐えているのだろうか。
ニャァニャァ近づいてきた茶トラさん。
しっぽを立てていてくれたから、撫でてはあげたがそれが精一杯。
通り過ぎるクロさん。
彼だけが今ひとつ愛想がない。
それが当たり前なんだけど。
彼らに時々逢えるのは嬉しいけれど、
この誰かにいずれ逢えなくなるのではないかとつい思ってしまうことが怖い。
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