よくわからない街で、よくは知らない・・いや、まったく知らないお店に入る。
これはやめられません。
大森。
全く知らないこともなく、奥さんの実家にも近いし、何度かは来たことがあります。
でもほとんど知らないことは間違いなく、こういうところで空腹を満たすときは・・・
実はこっちだったんだけど、宴会で満員のためあきらめ。
そういうこともあります。
ということで少しだけ駅側に戻ったところにある北一番街の「一会」へ。
これは意外な。
ラーメン屋さんでこういう焼き物のグラスが出てくるのは極めて珍しいですね。
この不意打ちはうれしい。
「味噌ミソしていないみそスープ」
二重否定して肯定をする、何とも不思議なうたい文句。
しかも「海老茶色の・・」と書いてある。
海老茶色?
少々想像しにくい色だなぁ(笑)
海老茶色・・・
言われてみればそんなような、でも味噌の色そのものと言えばそんなような??
はっきりわかりません。
要するに、「暗くて」よく見えないのです。
これは、このカウンターの照明がいけないのです。
この写真は無理にスポットのある位置(食べる位置から30cm離れた場所で動かして撮っています)していますが、それでもやっと半分明るくなっただけ。
これはダメでしょ。ましてや「海老茶色」を確かめてくれ、と間接的に言っているわけですから。
本当によーくあるんですけど、間接照明やスポットを意味なく多用すればオシャレで、本来一番大事な食べ物を照らしていないということが実に多い。
直接であれ、間接であれ、食べ物にしっかりと光がいかないというのはいけません。
暗さとスポットライトの演出だけが格好いいなどというのは間違いなく幻想です。
飲食店の照明は雰囲気のためにあるのではなく、食べ物を活かすためだけにあるはず。
BARなどはともかくとして、フランス料理店はこの約束事を絶対に外しません。
と、ラーメン以外の話に時間を取られてしまいました。
で、このスープ。
うん、これはいける!
でも、明らかなミソスープで(笑)、特別なみそ味というより、よくできたみそラーメンですよ。
食べて一口でニコッとできる味。
炒め野菜も一役買ってみそならではの香り十分。
メンマとチャーシュー、これ、正直言っていらないんじゃかなー。
このみそラーメンに本当に合う合うわないというより、ラーメンとしての惰性で入っているような感じ。
そういうものに邪魔されないでワシワシこのみその香りごと麺をすすりこむ方が似合っていると思うのです。
照明のことだけは実に残念なれど、いいラーメン店の証し「あとを引く」があります。
ラーメン自体笑顔になれる味だし、えらく腰の低いお店の方はとてもいい汗をかかれているので、繰り返し証明のことだけが・・