みなさんは「フォーエックススタイル」をご存じだろうか。
今、頂点にまで達しているアウトドアブーム。
スタイリッシュ、オシャレ、海外もの、インスタ・・その潮流はいったいどこから始まったのか。
いや、むしろ「誰が最初だったのか」
4人のスタイルキャンパー、「フォーエックススタイル」がもし存在しなければ、
今のアウトドアブームが果たしてきていただろうか・・
現在の彼らは活動こそそれぞれの事情から目立たないものの、その存在は消えず。
この話は少し後回しにして、本題。
夏の徳島と言えば「阿波踊り」。
私は行ったことがないので「阿波踊り」そのものを語る資格はゼロです。
しかし、阿波踊りが長年抱えている大きな問題を「キャンプで解決しよう」という話であれば少しは伝えることができそうです。
この時期、阿波踊りのために全国から人が集まります。その数は100万人超。
この状況での宿のキャパシティ到底無理。
その中で発案されたのが、市内中心部の遊休土地を一夜限りでキャンプ場にしてしまおう、という新たな試みです。
それが「AWODORI CAMP」
この企画の発案者&責任者の方がマサトさん。
徳島青年会議所に所属され、徳島青年会議所が発足60周年むかえたその記念事業として、この阿波踊りキャンプの企画運営を任されたそうです。
そしてこのマサトさんの大親友が「フォーエックススタイル」のワクさん。
二人はお互いの結婚式の友人代表スピーチをしあう仲。
その縁からもフォーエックスのみなさんが企画や広報活動に関わってもいらっしゃいます。
私がメンバーでもあるワクさんと知り合ったのはもう何年前か忘れてしまったくらい。
その後交流が続き、その交流の中から「ひとつの恋」が生まれ、現在素敵な家庭を築かれています。
2012年にはあぶくまキャンプランドにて行った復興支援キャンプにも来てもらいました。
初めて触れた「フォーエックススタイル」のキャンプは自分たちのものとは全く違い、もうそれは衝撃でした。
リーダー的存在がユージさん。
見たこともない海外製品のフュージョン。
完璧なサイトコーディネーション。そしてアウトドアファッションスタイル。
こういっては怒られるかもしれませんが、今メディアでもてはやされているキャンプスタイルは、みなその焼き直しにしか見えないくらいです。
それが今から10年以上前にもう完成されていたのですから・・
その彼らが10周年を迎えたときに行ったのが四国。ちょうど阿波踊りの時。
ここでマサトさんに案内をしてもらいながら、宿が取れない現実を目の当たりにしたようです。
すでに数年前から下地はあり、その後現地ではマサトさん、そしてそれを支援するフォーエックスの面々という構図になったのは前述のとおりです。
彼らはこの試みを今年限りのものにせず、来年以降も継続していく決意を持っています。
そのためにも今年初年度がその試金石となるのは言うまでもありません。
場所は街からほど近いところに110組を収容。
彼らの活動に多くの賛同も得ていて、おなじみのCAMP HACK 、BE-PAL、ノルディスク、ドッペル、KEENのアウトドア面々、その他旅行業、地元メディアらが支援しています。
用意されているコンテンツも多様。
今回のことでとても考えさせられたことが二つ。
それは、キャンプの可能性と、キャンプが社会と交じり合うこと、この二つです。
そもそもキャンプはモバイル。
モバイルだからこそ定住でもなければ定着が絶対条件にならない。
その優位性がいろいろな可能性を生む、また見いだせる、ということ。
そこには震災の時や災害時に発揮したエマージェンシーの要素もあり、
一方で今回のように「宿泊」ということをモバイル化してしまうことが十分にできるということでもあります。
特に現在はキャンプの地位が格段に上がり、宿に劣らぬ価値観を発揮する時代になりました。
むしろ趣向としてはそちらのがいい、という考えの方も多いでしょう。時代がそうなりました。
そして、とうとう社会的問題をキャンプが解決する時代が来た、そのことを実感します。
それを誰よりも先に行っているのが、現在のオシャレキャンプの本当の祖である「フォーエックススタイル」を中心としたメンバーだということです。
ユージさんには一度キャンプではない場所でもお目にかかることがありました。
それは何を隠そうガルヴィ編集部。
その内容は明かせませんが、その時のユージさんの発想力には心底感心しました。
それはユージさんに限らず「フォーエックススタイル」はみなクリエイター集団だであることにも起因します。
ワクさんもそうです。
「フォーエックススタイル」ってXXXX、これに由来するそうです。
つまり・・・「掛け合わせ」です。4人で始め、4人の掛け合わせ。
また決まった4人とかいう意味でもなく、新しい人々の倍々パワーのクリエーションでもあるのでしょう。
さらには人数にとかを超えて、物事の掛け合わせ。
キャンプは足し算ばかりではなく、掛け算でもっともっと面白くなります。
四国・・・これも考えてみたらXXXXなのですね。
マサトさんを中心にしたこの試み、ぜひとも成功していただきたいと思います。
もうお盆は目の前ですが、関西、四国のキャンパーのみなさん、阿波踊りだからキャンプをする、ちょっと行ってみませんか!