巨匠ですよね。
その真田さんが、CM制作の裏側を宣伝会議「ブレーン」にて書かれていました。
そこにいたものとしてこの話にイチイチ納得です。
むしろ「そういうことだったのか!」とさらに合点がいった次第です。
私が裏側を話すのは守秘に反しますのでいたしませんが、ここに書かれたことはCMをご覧になれば一目瞭然。
桜井さんの「素」を大事にしたのがよくわかります。
このコンテ、私にも最初に渡されたもので、まさかここに掲載され、公表されるとは思いもしませんでした(笑)
もちろんよくご覧になればすべてこのコンテどおりではなく、現場でいろいろな部分がアレンジをされています。
そこが「現場」のいいところ。インスピレーションです。
たぶん桜井さんの「素」は演技にはもちろん、この衣装にもそれがにじみ出ています。
これは内密な話ではないので言いますが、この衣装こそ私はこのCMの核なんじゃないかと思うわけです。
だって「アウトドア」なら「アウトドアっぽい」格好というのがあります。
しかしこれは違います。
だれもが「いかにもアウトドア」と思う格好とは違う「普段着」。
この普段着の選択こそ真田さんの一貫したこのCMに対するポリシーが表れています。
私はこれをものすごく支持します。
「素」でキャンプするんだったら、格好から入るのは無意味。
「素」で楽しむ。
これ、本当に大事じゃないですか?
完成されたアウトプットばっかり目指さないで、素で臨む。
アウトドアに向かうときは、自分が「インプット」側に回るのが本当じゃやないのか?
もしかしたら「素の」と真田さんが目指したのは、「味の素」にちゃんと韻を踏んだことなのでしょう。
そしてアウトドアアウトドアしない「ハズシ」?
このCMに関わりつつすごくいろいろなことを学んだ気がします。