もう、まいりました!!
最近はサチモスも衝撃的だったけど、それを上回るインパクト。
ファンク将軍 「レキシ」 が繰り出すサウンドがとにかくすご過ぎ!!
サウンドが最高にファンキーだけど、その歌詞と背景がまたすごい。
裏読みできる意味がそこに必ずあって、こまさに日本の詩(うた)に秘められた「韻」。
しかもサウンドとしても和洋で韻をしっかり踏んでいるからドハマリ。
まずはこれですね。
「KATOKU」
サビの「君に家督を譲りた~い」がカーラジオから流れてきたときはそれは衝撃でしたねー。
その時歌詞は認知できたのですが、メロディが素敵すぎて何かの聞き間違いだろうって思ったくらい。
ところが
2番の冒頭「セシュウセ~イ」と始まったのでいったい何だこれは!?と。
この「セシュウセイ(世襲制)」は「ワオンチューセイ(W’ont you say?)とかよく英語歌詞で出てくるワードとあまりにぴったり。違和感ゼロ。
このワード選びが全編にわたって絶妙。先ほど言った韻の踏み方がかつてない日本語の響きを造ってくれています。
これはある意味「空耳アワー」の逆テーゼともいえるかも。英語に聞こえる日本語選び。
曲のテイストがイントロから思いきり80年代で、ワム!とかTOTOじゃないかと思うようなビート。
PVはジャーニーのテイストですよね。
この曲が意味するものは多様に考えられますが実際の「家督」はともかくとして「世代交代」的なことなんでしょうね。
「馬に乗った姿」とか「キミがまっすぐ走りだした未来」なんていうところがチラッとにおわせてますね。
続いて「年貢」
こちらはどこかの日本のグループが歌うめっちゃさわやかなラブソング風。
ラップを取り混ぜたこういう感じ、いますよね。
それになにしろ秦基博が出だし謳ってますから。
またこれも「ネング」というワードが思い切り英語風日本語で、違和感ではなく耳に心地よいから摩訶不思議。
一旦聞くと頭から「ネング」「ネング for you」が離れない(笑)
結婚は人生の年貢の納め時。
まぁ私なんかはまさにそれを実感しているわけですが、でもこの歌詞に書かれている結婚観にものすごく共感しているし、歌詞の一つ一つに納得できるものがあります。
まぁ、じっくり聴いてみてほしいですね。
「俵ってこんなに重いんだね とても一人じゃ運べない」
そう、結婚生活ってホントこれです。
次に「狩りから稲作へ」
これ、Greeeen?(笑)
年貢同様、さすが作詞がいとうせいこう先生。センスあるわー。
「縄文土器 弥生土器」この繰り返されるフレーズは、曲中の韻「キ」で終わる重要なワード。
「ドキ」、これも英語風日本語として極めて重要なファクターになっています。
「私の願いは今日から稲作中心」
これ「年貢」に重ね合すと面白いですね。
「お米」が結婚の隠語になっているわけですね。
お米を食べる生活、お米が毎日食べれる生活 = 結婚生活
最後にリピートされる「タカユカシキ」というのも「マイホーム」的なインスパイアじゃないのかな。
「キラキラ武士」
逆に意味が全然分からないくらい複雑なのがこれ。
けれど、上記の曲もそうですけどレキシってまずをもってメロディメーカーとしてまず天才ですね。
椎名林檎のフィーチャーもすばらしく、レキシは相手のアーティストの一番いいところを引き出すからまたすごい。
「墾田永年私財法」 feat. 田ンボマスター
見た通りサンボマスターとのコラボ。
墾田永年私財法だから田ンボマスター。
曲調はボストンとかプロコムハルムとか歌い上げのスローバラード。
この曲の凄いのは「743年~」ととうとう年号までフレーズになっているところ。
知れば知るほど奥が深い・・いや浅い(笑)
その浅さが実は深い(笑)
しばらくはレキシを追いかけちゃうかも。