簡単ながらキャンプ場の施設レポートをお届けしようと思います。
訪問のきっかけはCamp innovation summit 2016でマネージャーの川口さんを始めとするスタッフに出会えたこと。
そうなれば善は急げ。すぐにお伺いすることにしました。
ケニーズさんにお邪魔するのは実は初めてではなく、相当前に一度きています。
すっかり以前となったその記憶との照合も兼ねて。
( 2017年、2018年のキャンプレポートは文末にご案内しています )
私は埼玉県内からだったので入間側から飯能を抜けて名栗に入りましたが、通常は圏央道の青梅ICからとなるでしょう。
少し山道を走りますが険しさはほとんどないのでここまでは苦労せず行けます。
左側は「鳥居観音」。
↓ ケニーズファミリーへの地図 ↓
冬晴れ。雲一つなくきれいな青空。
この日の訪問の目的は2つ。
一つは取材、そしてもう一つは・・後ほど。
まずは川口マネージャーをはじめスタッフの皆さんとご挨拶。
センターハウスもすっかりクリスマスの様相ですね。
おー、サモエド犬。
あったかいだろうなー。
はい、もう一つというのはこれです。
いただいたご縁はすぐに活かす。
この話はたった1週間で実現できました。
たった1週間なのにこうして看板まで出してくださり、キャンパーさんにチラシを配布してくださるこの組織力と迅速力がケニーズさんのスタッフパフォーマンスです。
それに応えなければ。
ケニーズさんからは車で5分かからずくらい。
午前中からお昼ずぎまでじっくりこちらの取材をさせていただきました。
こちらに関してはもう少し先にまた発表しますね。
※12月から3月初旬までは休業中。
ということで写真はティザー的にほんの少しのみ。
それにしても川の透明感がヤバい!!
ケニーズに戻ってきたのは2時半。
それでももうすっかり日が傾いてしまいました。
もうちょっと早く戻って陽のあるうちに場内の写真に収めればよかった!
ちょっとまずったぁ!
では時間がないので早速回ります。
センターハウスの正面にある印象的なアーケードはケニーズのシンボル的存在。
その奥側が一般サイトのA4~1。
このキャンプ場において非常に特色的なのが「入場制限」のポリシーです。
以下、HPからその部分を抜粋させていただきます。
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ファミリー・カップルおよび25歳以上のお客様を中心に、施設のご案内をしています。
そのため25歳未満(ファミリー・カップル・ソロは除く) のお客様は入場制限があります。
◆対象のお客様
25歳未満のお客様
※全員が25歳以上でなければ 『25歳未満』 とさせていただきます
◆ご宿泊の場合
制限内容 | 下記の制限時期において、宿泊はできません。 |
制限時期 | 料金カレンダーで『レギュラーシーズン』『オンシーズン』『トップシーズン』時 |
※『バリューシーズン』 時のテントサイト・河原サイトのみ宿泊利用が可能
◆日帰りの場合
制限内容 | 通年において河原サイト以外のご利用はできません。 |
◆注意事項
ご予約時に利用者の構成や年齢を確認させていただきます。
入場後も、年齢確認の為身分証の提示をお願いする場合があります。
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有体にいえば、「25歳未満のグループ」の制限です。
これはいたし方がないとかではなく、私はポリシーとして括弧たるものと評価します。
ケニーズの過去の成り立ちをみればこの顧客制限は自らの首を絞めるようなものだった筈です。
しかし、敢えてそれを行ったのはなぜか。
それは自らを省みた「あるべき姿」の追求からであり、キャンプ場としての変革の標しです。
なぜ「ファミリー」とキャンプ場に冠しているのか。
「佳きキャンパーが、佳きキャンプ場を育てる」
これは木村東吉さんの言葉。
例え多人数であっても、傍若無人な宴会だけのノリを持ち込まれても困ります。
25歳ですべてが分かれるわけではありませんが、川口さんによるとそれより上の方々は、何かあったとしても一度で了解してくれるそうです。
いわゆる「分別」ですね。
佳きキャンパーとは分別を持ち得たアウトドアマンを示すのでしょう。
では改めて場内散策。
きっとスタッフも楽しんでこれをやっているのでしょうね。
ほんの少しでも笑顔になってもらえるように。
事実何人ものお子さんたちがここを通り過ぎるとき立ち止まっていました。
ほんの数秒。
このほんの数秒のために何十時間もかける、それがスタッフの使命というものなのでしょう。
アーケードを降りるとそこにはトイレ。
その反対側は「遊びの広場」
いろいろな遊び道具もそろっています。
実は奥の方に見えるのは元・厩舎。
この広場はそのその昔創業当時に「ケニー」というポニーがいた場所だそうです。
そう、名前の由来はここからきていたんですね。
でも面白いと思いません?ここにいたケニーの名前をもらったことで、その何年も後、こうやって洋風なな雰囲気が似合うキャンプ場へ変貌したのですから。
これがもし例えば”名栗川キャンプ場”だったら果たしてこうなっていたか・・・
ケニーズさんだけではなく、キャンプ場の名前というのはけっこうその運命の重要なカギを握っています。
中央に炊事場。
広場の反対側のMサイト。
ここはM1
こちらはM5
M3
サイトは7×8
現在の平均からすると狭いといえます。
私の個人見解ですが、このようなモデリングの場合、区切り線を設けず「可動式の仕切り」でその日のサイトの大きさを調整するというのはどうでしょうね。
ある時は60㎡、ある時は90㎡、ある時は120㎡と・・・。電源の位置とかの問題などいろいろありますけどね。
一般サイトは全てフラットな砂利敷き。
試しに別サイトですがペグを打ってみました。
やや硬めではありますが特段問題ありません。
目の前に見えるのが周助山。
順次下におりていきましょう。
最上段のAサイトは後ほど。
手前からC1、C2、C3、C4、C5
左が手前からB3~1
空きになっているのはC5
C4
反対に見ているので、右がB1、左がC6
ここには河原におりる道があります。
C7~10
C9、奥がC10
この奥にはログハウス。
室内16畳で12名収容。
奥にはテラス付き。
赤い橋の下の河原は河原サイト。
この先まで続くF22まであります。
川原サイトは川の増水などが心配される方もいらっしゃると思いますが、ここ自体に蛇行がないこと、実際にはサイトと川に距離があることなど安全要素は高いと思います。
※もちろん万が一の大雨の際などはスタッフの指示などに従い無理をするようなことはやめましょう。
名栗川の清流。
この名栗川に面しているロケーションこそケニーズの象徴。
私のケニーズに抱く印象はこれです。
キャンプ場が持つこういう風景が大好きです。
自然ばかりがキャンプ場の魅力ではなく、
キャンプ場というのは人工物と自然の「際」であり、その調和を味わうことでさらなる価値を見出すことができるからです。
日が当たれこのようにな透明感。
水中にカメラを入れればこの通り。
川原サイトF1~F7へ。

この浅瀬でこのきれいさですから、夏の水遊びはたのしいでしょうね。
さて、ちょっと後回しにありましたが最上段の方へ。
Aサイトの奥側に立つミニログハウスが3棟。
左にミニログハウスプラス、右にAサイト。
手前A12~5へ。
ログハウスは使いやすいボスキャビンですね。
A1、A2
ああ、今度は陽が当たっている時間に写真撮りたいな!
改めてセンターハウスで川口さんへいろいろとインタビュー。
インタビューのはずがいつのもにやらキャンプ場論議に(笑)
この「きこりの家」は西川材のヒノキをベースにした焼酎。
ヒノキの香りがするんだそうです。
18時にはすっかり真っ暗。
さて本日の「星空案内」の準備をしなければ。
スタッフの皆さんが用意してくださった暖かい麦茶。
さらには炭火の暖も(焚火は火が邪魔をして星が見えなくなるので)用意していただきました。
もちろんその他必要なものは全て迅速に。
自分で写真が撮れないのでスタッフの豊福さんが代わりに記録してくださいました。
ありがとうございます。
急なイベントにもかかわらず30名近くお集まりいただきキャンパーの皆様にも感謝です。
私も大変楽しんで出来ました。
ケニーズファミリー。
私が10年前以上に持っていた印象と現在の姿は全く異なるものです。
キャンプ場のロケーションが変わったわけではないし、サイトも基本変わっていない。
では何が変わったのか。
それは「スタッフの意識変革」だったのではないかと思います。
前述の通り年齢制限は苦渋の選択でした。
しかし結局は失う者より得る者が多く、結果自らの目指す姿が明確となり、何に自分たちの意識を向ければいいのかがはっきりしたんじゃないでしょうか。
不思議なものです。そうすると自然と人は集まってくる・・・
この日もこの時期としては驚くほど入っていたと思います。時期的に閉鎖もあるこの冬に、これだけの稼動をしているというのはそうそうないことでしょう。
そしてキャンパーさんをよく見ると・・・ケニーズさんが受け入れる「べき」キャンパーさんが来ているように思います。リピーターという意味ではありません。
受け入れる「べき」キャンパーさんを抱えられるとキャンプ場は本当に強い。
それが分かっているからスタッフは何をやればいいのか、何をやらなくていいのかがわかる。
キャンプ場は、やっぱり「人」の集合体なのです。
↓ その後の新しいレポートです ↓
2017年
2018年 (ミニログハウスプラス編)
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