
渋谷の「中華麺店 喜楽」を久しぶりに訪問してみました。
ふと確認してみようと思ったのは”もやし麺”
正確にはもやしワンタン麺。
このもやし麺との出会いは随分と昔。今の店舗は改装される前で、1階の白木カウンターが逆方向のもっと広いL字だった頃。
まだ渋谷がラーメン天国ではない頃。
変わらない揚げネギ、そしてあんかけではない艶やかな炒めもやし。

ワンタンもたっぷり。
つるっとしたワンタンは揚げネギのスープとはよく合うもの。
ちょっとくっ付いてしまっているのは少し丁寧さが足りないかも。

しかし麺はすっかり変わってしまいました。
喜楽の喜楽足らしめるあの平打ち麺は、あの長方形の角張りが潜め、割とよくある太麺に。
多少は面影があるものの、でもあの喜楽の麺ではありません。
これは郷愁もあるからでしょうが寂しい気持ちもします。
今やおいしいラーメンが乱立する時代。
その中においていまだ個性的でいられるはずなのですが、ちょっとやる気がないのか、この喜楽からはムラを感じます。
あの、美味しいものを出そうとしていた気概は今や・・・

戦後の復興の証明、百軒店(ひゃっけんだな)もその名前とは程遠い風俗街に。
こんな中で老舗が老舗として延命できるのか、他人事ではあるものの大変心配です。
今でも客足は絶えないし、年齢層も多様のようだし、いらぬ心配であればそれでいいのですが。
しかしこういう中にあってはムラも起ころうというもの。

そして・・
場所は渋谷から遠く離れた千葉市。
「かぶとや」のもやしラーメン。
揚げネギ、艶やかな炒めもやし。
これが喜楽の系統であることは明らかです。

しかしどう見てもかぶとやのが艶やかで、しかも全くへたっていません。
アツアツでいい油の香りとともにカウンターに運ばれてきます。

これを供するには相当の技術と集中力を擁します。
少しだけ脂っこく感じるのは玉に瑕ですが。

麺は喜楽のストレートとは違って中太の縮れ系。
麺のあげ具合はいつも一定。
この店にはムラがありません。
出来た当時から通っていますが、いい時悪い時など一切なし。

焼き餃子はにら多めのとてもおいしい一品。

こちらはワンタンメン。
茶色い固ゆでの煮卵も喜楽と一緒。
しかしチャーシューは確実にかぶとやのが出来が良く、しかも切り置きをしないのもさりげない職人の気配り。

もうここで開業して何年になるでしょうか。
喜楽を卒業されてから。
いつも一人で取り仕切るご主人。
いつも同じペースで、一度たりとも手を抜かず、いつも一定。
ムラを感じる喜楽のもやし麺を今や超えています。
最初から喜楽の名声を使うことはなかったけど、もう喜楽の呪縛もないし、レベルも喜楽の上を行っていることは間違いないでしょう。


この店の前身はラーメンの鬼、故・佐野氏から独立した「支那そばや」。
たった1年でなくなってしまいました。
その後継が喜楽系というのはなんだか不思議。
もう今やすべて過去の話。
喜楽
ジャンル:ラーメン店
アクセス:JR線渋谷駅 徒歩5分
地下鉄線渋谷駅 徒歩5分
住所:〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂2-17-6(地図)
周辺のお店:
ぐるなび 渋谷×ラーメン・麺料理
かぶとやジャンル:ラーメン
アクセス:JR総武本線(東京-銚子)新検見川駅南口 徒歩6分
住所:〒262-0023 千葉県千葉市花見川区検見川町3-316-3(
地図)
周辺のお店:
ぐるなび 幕張×ラーメン
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