登場はコミックの第13巻第9話、アニメでは34話の「あわび尽くし」。
海外帰りの合理主義小泉局長に、主人公山岡が合理的では片づけられない”味のある”深さを説いて伏せるのに使ったのが「あわび」
そしてまさにあわびの究極の料理として登場するのがこの志摩観光ホテル。一連の和や中華のあわび料理を食べたのちにここへ向かいます。
無謀にも日帰り前提で。つまりそうしてまでも行く価値がある、ということです。
実際には「志摩観光ホテル」という名前は出てきません。
当然誰もがそれは判っていることですが、敢えて同じシーンに近いものを再現して実証してみましょう。
アニメのほうが少しコンパクトですが造りは全く一緒。
アニメのほうは東側の風景、この写真は反対側の風景。
志摩半島といえば真珠の養殖。
そしてこの志摩観光ホテルの宝といえば、
日本一の海の幸フランス料理「ラ・メール」、そして英虞湾の夕陽。
3人が丸テーブルとして座っているのはこの奥ということになるのでしょうね。
アニメでは徐々に徐々に夕陽が沈んでいく色合いを上手に表演しています。
そして登場する「高橋シェフ」
山岡の言でも「日本一の海の幸フランス料理」を創るシェフと紹介されます。
本名は高橋忠之さん。
そう、あまりの憧れと行けないイラつきから私は25年前にこの高橋さんの著書「海の幸フランス料理」(柴田書店)を買ってしまったほどです。
そして高橋さんの料理の2台巨頭が「鮑のステーキ」と「伊勢海老のクリームスープ」。
美味しんぼで出てきたあわびの究極料理も「鮑のステーキ」。
ソースこそ違えど、30年間の思いを馳せて鮑のステーキをいただきました。
この料理については別の記事にします。
なにせ30年待ったのですから。
小泉「そうだ、今日は帰らずにここに泊まって、腰を据えて食べよう」
高橋「最大の賛辞です。ありがとうございます」
という会話があったと思います。
そして夕陽が沈んでいきます。
まさに日本一の夕景といっていいでしょう。
実際の営業時間からすると夕陽を見ながら料理を食べれるかは微妙です。
漫画上の設定ですし、ほかにお客さんがいない状況設定になっているので山岡の特別手配だったのでしょうね。
しかし、美味しんぼでの再現は実に忠実であったということが判りました。
当然といえば当然でしょうが、ラ・メール・ザ・クラシックもG7の舞台になっています。
伝統の志摩観光ホテルは今年リニューアルし、さらなるクラシックモダンの極みとなりました。
よりリゾート色を濃くなっているようです。
こちらはベイスイート。
ザ・クラシック以上にモダンで、全室が豪華スイート。
その屋上庭園。
独りG7(笑)
まさしく30年越しの想い、鮑のステーキと伊勢海老のクリームスープは別の項にて。