
人生は振り返れば実感を伴うが、今より先は想像でしかない。
けれど振り返ったところでみな過去だ。
特に若い時のことなどみな過去の過去。
郷愁として、経験として語るのはよしとしよう。
しかし現在の状況を批判したり、煙たがったりを、自身の過去の賛美を引っ張りだしてリフレクトしたところで、共感を得られるのはせいぜい同世代。
キャンプスタイル、キャンプ道具も変わったなぁと思う。
自身が一番熱く、購買意欲があったころとはまるで変わったし、また購入の方法も変わった。
あの時の熱さが自分にない以上同じ視点で見ることは到底出来ないと思う。
過去の熱さで今を語っても「昔は良かった」にしか聞こえず、若い時に散々「老人の戯言」と思っていたことを自分がやっていることになる。
attitude と behavior。
日本語では両方「態度」と訳されるが、かなり意味が違う。
attitude は、物事に対する自身の考え方
behavior は、他人に対する振る舞い。
自分が失ったものをいつのまにやら正当化しないためにも、若い人の話をよく聞き、またその輪に入って、少しでも今の実感に触れる機会を増やしたいと思う。
そして混じり合う機会を得たら、過去の語りをしてもいいと思う。
老人特有の過去賛美の高い目線、自身で気がつかない自分の凝り固まった目線だけにならぬようにこの先特に注意していきたい。
私の周囲で、同年代、さらに年上の現役の方で活躍されている方はみなそれが出来ている。
みんな「遠い目」だけで見ていない。遠い目と近視眼を持ち合わせている。
attitudeがしっかりしているのも大事なことだが、behaviorがすっぽり抜け落ちないよう気をつけよう。
老若問わず、他人への振る舞いが出来てこそ、自身の態度を知ってもらえる最低のチケットだと忘れないようにしたい。
※写真は、今年のアウトドアデイジャパンの一風景。

それに比べると今のショップとは買い物の時の付き合い方が希薄なのかな、と感じます…自分が経験を積んだために、そういったアドバイスを求めることが減ったということもあるのでしょうけど。