
これは本当に美味しいのか?
長年そんな疑問を持ちながら、それなのに名古屋にくれば何度も食べてしまう不思議なる食べ物。
最初の出会いは20年くらい前ですか、名古屋の展示会出張のとき、ちょっと昼に抜け出してヨコイへ行ったのが初めてだったと記憶しています。
今みたいな情報化時代ではなかったので、お店を探すのも一苦労、食べログなんかありはしないからどういう味でビジュアルかも分からずにお店に飛び込んだのを思い出します。



さて、今回は新幹線の乗り換え時間のランチでも寄れる「チャオ」@うまいもん通り へ寄ってみました。
お店は新しく、モダンカフェ風。

初めてあんかけスパを食べる人はメニューを見てたいていは困ります。
「ミラネーズ」「カントリー」「ミラカン」「バイキング」・・
二郎の呪文以上に難しい(笑)
もちろん説明書きはありますが。


スパゲティの量は3段階。
レギュラーは少し多めと言われますけど、ごく普通と思います。


来ました。
ミラカン。
ミラネーズとカントリーの合いの子。


ミラネーズはミラネーゼからなんでしょうが、ナポリタン以上に意味不明で(笑)、ミラノにこれをイメージさせるパスタがあろうわけもなく、無理矢理すぎるネーミングがかえって潔い?ですな。
カントリーもなにを持ってカントリーというかなんてそんな理由追求すらゲス。
カントリーはカントリー。それでいいのです(笑)

ただ、よく見ると「あんかけ」という表現とは本当は異なり、実際はかなりセパレート。


むしろ、あんに絡めながら食べる的。
お客さんたちには、最初に混ぜる人、絡めながら食べる人、半々くらいですかね。
スパゲティは東京のロメスパ同様先茹で麺。
それを炒めて、あんをかける構成。
麺のコシなんて皆無(笑)ソフト麺並み(笑)
あんにしたのは麺によく絡むように開発されたと言われていますが、冷静に考えればパスタだろうが日本式スパゲティだろうが麺に絡まないものなんてそもそも皆無(笑)
つまり、あんかけスパはそんな合理的な存在じゃないんです。
これは、名古屋、中京地区独特の考え方が具現化した「洒落」です。
美味しさだけ冷静にみれば、この半分の値段のサイゼのパスタのが上だと思えたりもするでしょう。
あんかけスパの価値観はそんな冷静さの上にはなく、東西文化の合流点だからこそうまれた訳のわからないもの(笑)を楽しんで、「ああ、オレは今、名古屋にいる!」とかに浸ればいいのです。
ご当地って、そういうもんじゃないですかね。
外から来た余所者は、その少しをお裾分けいただいたならマックスの価値です。



ここまでの書き方からしたら美味しいという結論に見えないかもしれませんが、次に名古屋に寄ったときは真っ先にあんかけスパを食べるでしょう。
「味」とは、口に未知(笑)
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spaghetti house ciao JR名古屋駅店
ジャンル:パスタ
アクセス:名古屋市営東山線名古屋駅11番口 徒歩1分
住所:〒450-0002 愛知県名古屋市中村区名駅1-1-4(地図)
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情報掲載日:2016年9月3日