SAMの雑話・雑感

◆天龍源一郎と高中正義、最初で最後の合体「龍中砲」サンダーストーム

◆天龍源一郎と高中正義、最初で最後の合体「龍中砲」サンダーストーム_b0008655_21452233.jpg
天龍源一郎が引退した。実に感慨深い。

私は長州ファンであり、大のジャンボファンなので、天龍はいつも敵役なので当然好きではない。

好きではないが、天龍がいなかったらあれほどのジャンボの強さは生まれなかったし、天龍がいたからこそ長州の株はいつも上がった。

ジャンボ亡き後の晩年は、それぞれの独自の道を歩んでいったが、一見一番不器用そうな天龍が最も器用にどんなプロレスにも対応していったのがそれはそれで驚きだった。

電流爆破もやったし、女子プロとも交わったし、高田総統とも器用に交わった。

引退試合のIWGPチャンピオン オカダ・カズチカとの対戦は「昭和」VS「平成」みたいに言われたが、私はそれを感じることはなかった。

生まれとしてそうなっていても、行われていたのはそんな時代背景とは関係のないごく当たり前のプロレス。

ごく当たり前、というのは、当たり前の面白くない、ではなく、プロレスのお手本のような、という意味。

どんな紆余曲折を踏んでも天龍がやればそれはみな「プロレス=プロフェッショナルレスリング」。

不器用なのはごつい姿だけの印象で、実にプロレスは柔軟で器用そのもの。

それはたぶん、人間の器ではないかと思い。あんな怖い顔だが、心底はすごく優しい感じがする。

引退試合でのスローな水平チョップにグーパンチ、上がらないパワーボム・・・

けれどあのひん剥いた目の迫力は、65歳の目ではない。

おそらく続く限りプロレスを続けたかっただろうが、自分をここまでしてくれた現在病の床にある奥様の介護はそれ以上大切なものなのだろう。





◆天龍源一郎と高中正義、最初で最後の合体「龍中砲」サンダーストーム_b0008655_21452205.jpg
この日、驚いたのは高中正義の登場。

過去、高中がリングに上がったことがない。

なにしろ高中は天龍に一度も会ったことがないわけだから。

おそらく会場にいた人も「なぜこの人が?」という最近のファンも多いはず。

天龍のテーマである「サンダーストーム」は高中正義の曲。

けれど、天龍のために書かれた曲ではない。

元々は「虹伝説」というなかでの1曲だし、もっと長ったらしいイントロ、しかもメルヘンの世界みたいな始まりで、それをぶち壊すようにこのイントロが始まる。

多分、高中の中では自分の曲でがあっても、天龍のテーマとはこの試合の直前まで思っていなかったのではないか?

しかし、高中はリングの中にいた。これが全てだ。

途中に「ブルーラグーン」を挟んだあたりはちょっとした自己主張をしたみたいだ。

むしろ、あの熱気の中、あの曲をみんなが待っていたということを知って、高中はサンダーストームを「天龍のテーマ」と自身で認めたのではないかと思う。

ここに、阿修羅原とのコンビ「龍原砲」ではなく、一夜だけ、最初で最後の「龍中砲」が誕生。


ライブだが正調「サンダーストーム」を。


まぁ、集まったミュージシャンがスゴイ。パーカッションの斉藤ノブはいまや夏木マリの旦那さんとして有名。日本の第一人者。

サイドギターに松原正樹というもがまた信じられない。一人でメイン張れる大看板がサイド。

またこの松原正樹は小橋建太の若かりし頃のテーマ「スナイパー」の作曲・演奏者。

ライブということで通常とは違う流れがあり、途中の長いカッティングのところなどたまらない。

こうやって聴き直すと高中サウンドそのもの。


サンダーストームが天龍のテーマになって34年。

プロレス人生半世紀。少なくともサンダーストームがその34年のほとんどをカバーしているのだから、レスラーのテーマというより、人間天龍源一郎のテーマと言っていいだろう。



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by sammag | 2015-11-20 00:03 | SAMの雑話・雑感 | Trackback | Comments(0)

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