
多分住んでいる人達は何も不思議に思わないだろうが、所沢周辺市街地には個人飲食店が実に少ない。
あるのはファミレス形態か牛丼などのチェーンファストフード系ばかり。しかも異様にそれが多い。
だからか分からないが、これだけのブームな中ラーメン店もまず見かけない。
新所沢を除けば、間違いなくラーメン不毛の地だ。
志木街道を走っていたら、いきなり目に飛び込んできた黄色い看板があった。
ラーメン店でさえ見かけないのに、それこそ希少な「中華そば専門店」と書いてあるのだから、宝クジに当たったくらいのは興奮だ。

狭い脇道へ入り50m、駐車場が2台分だけある。

「味の・・」を冠しているのが老舗の証明。


テレビ、扇風機、赤い椅子。

「中華そば」がオマージュだけではない、本物の店内。
ラーメンは440円。
今の世の中、この値付けは達観としか言いようがない。

「チャーシューワンタンメンと餃子、お願いします」
「え?チャーシューワンタンメンと餃子でいいのね?」
怪訝な顔で老店主に聞き返された。
たぶん・・
「そんなに食べるのかい?」
「高いよ!せっかく安い店なんだから」
そういうメッセージ性があった。


チャーシューワンタンメン。
心配されたほどのボリュームはない。ラーメン自体が小ぶり。
「中華そば」ではあるのだが、私が感じたのは「近所ラーメン」のテンプレート。
こういうラーメンが必ずあった。
美味すぎないラーメン。
さりげない誠実なラーメン。

近年の押し出しが強い炙りバラチャーシューとは対極をなす、大人しく自己主張をしないモモチャーシュー。
いい。実にいい。

餃子。
ごはんと合う餃子というより、ラーメンのサイドメニューに最適化。

この三角の造形。
極めて不思議なことだが、ヨーロッパの古い街並みが脳裏に重なった。
最近は記録として一度その店に行けばよい、そういう流れもある。
「訪麺」という言葉はそれから生まれたのかも。
1回の訪麺で満足出来る、美味し過ぎる店がたくさんある。
一元は、訪問したそのときより、帰っからジワジワとくる。
記憶で美味しさが増す。
ファミレス天国の地域に存在する「珠玉の店」だ。
ジャンル:ラーメン
アクセス:西武池袋線清瀬駅北口 徒歩8分
住所:〒204-0021 東京都清瀬市元町2-4-12(地図)
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ぐるなび 清瀬×ラーメン情報掲載日:2015年10月12日


