
キャンプの盛んになる夏休みに、毎年どうしても心配してしまう各種の事故。
何もニュースで出ることがないことを祈るばかりでしたが・・
夏休みが過ぎた9月の1週目にそれは起こってしまいました。
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山梨県富士河口湖町の西湖のほとりにあるオートキャンプ場で、5 日 14 時過ぎ、両親と遊びに来ていた千葉県白井市の君塚惣介君( 3 )が同じキャンプ場に来ていた車にひかれた。
山梨県警によると、車を運転していたのは横浜市の 44 歳の男性で、男性が車の位置を変えようと前進させた際、前を横切った惣介君をひいてしまったという。
キャンプ場には事故当時、多くの車が止まっており、県警では男性や目撃者などから話を聴くなどし、事故の状況や詳しい原因などについて調べる方針。
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本当に痛ましい事故です。
テレビ他各ニュースを確かめましたが、上記以上のことはあまり分からず、ここからは推測の域も含みます。
別のニュースでははっきりとキャンプ場名もありましたがここでは伏せます。
河口湖寄りのオートキャンプ場とだけ申し上げます。私自身は利用したことはなく、場内の見学だけは2度ほどいたしました。
いわゆるオートフリーで、区画サイトではありません。
別のニュースを見ると、現場は「駐車場で」という表現があり、事故当時の映像から判別しても確かにテントが見当たらないことからサイトではないようです。
その駐車場で何故車の位置をわざわざ変えようとしたのか?
バックではなく前進なのにどうして回避できなかったのか?
また3歳児がなんで駐車場で野放しになっていたのか?
映像に映っていた車は大型バン。荷物の積載は乗用車では最大級だし、人数も乗れるので一部のオートキャンパーには人気がある車種です。
そして近辺に同種の車が数台。同じデザインのクルマ型ステッカーが貼ってあることから、もしかしたらそういう車種オーナーによるオフ会だったのかもしれません。
3歳児と当事者の関係は分かりません。見ず知らずか知り合いか。
過去、このブログでも呼びかけたオートキャンプの事故防止に関し、夏休み中などかなりのアクセスを頂けて、もしかすると何らかお役に立てたのかもしれませんが、正直車の運転における安全喚起はしていませんでした。
水難、風雨、病気、怪我、盗難、この5つでの提案です。
何故提案できなかったかといえば、オートキャンプにおける特殊性ではなく、一般的な交通事故と同様であるという認識からでした。
しかし、今回の痛ましい事故からオートキャンプにおける車に関しての教訓はやはりあるのだと過去の経験含め私自身考え直しました。
①車と人が共生するオートキャンプ場において、車は絶対に人に合わせる基準に下りなければならない。公道上の車の立ち位置を持ち込んではならない。
オートキャンプ場では道交法などないのです。道交法は公道、つまり通行を前提とした場所で車の利便性を保持しながら「凶器」とならないための防止策。
だからそれが適用されないオートキャンプ場内は自主運用しなければなりません。
車ありきなんていうシチュエーションは絶対ありません。
人のスピードや認識の基準に合わせられなければ、車は即凶器です。
②オートキャンプ場では車の行動する一定の範囲があり、常にそうでない場所との差異をキャンパーは必ず認識し、注意を怠らない。またその認識の難しい若年層がいるなら、保護すべき立場のキャンパーが常時監視する。
保護すべき立場のキャンパー、と書きました。親とか同伴者とか書いていません。
キャンパー相互誰もがが見て見ぬふりはしないということです。
危険を察知した人が行動するしかないでしょう。
キャンプ場は共生で成り立っているミニソサエティーですから。
以上、車を扱う側、車と相対する側、その両面での注意喚起です。
オートキャンプにおけるクルマは、本来魅力ある最大のキャンプ道具。
私はずっとそう思っています。
だからそのクルマが人を傷つけるなんて絶対にイヤなので、場内では必要以上に神経質でいるようにしています。
安全と安心。
これは私のオートキャンプでの深層のテーマにしています。
どうかこのような事故が再び起こらないことを深く祈願いたします。
オートキャンプが際立った危険なレジャーではないのです。
最後になりますが、亡くなられたお子様のご冥福をお祈りいたします。