その日に見させていただいた多数のキャンピングカーを当初ご紹介しようと思っていましたが・・・
その日、急遽トークショーに出演したということもあり、むしろその振り返りつつ、その日お伝えしたかったことをこちらに記させていただきます。
会場にいらした方との掛け合いも含め現在利用状況などを編集長のリードで進めています。
集まった方々に聞いた利用の実態は全く全体感の集約の如くオートキャンプ場を使っているという因数は極めて少なく、またキャンプ場側の実感としてもそれがないという実情でした。
オーバーナイトの場合は当然道の駅利用が最も多く、その理由は利便性とコストのバランスが最も優れているということにもなりそうです。
高いお金を払ってキャンプ場を借りるに至らない?そう思うのも道理。
それには二つの価値観が介在するのでしょう。
・ひとつは、キャンプングカーそのものが居住空間として完結している、または準拠しているという点。
・そして、もうひとつが、キャンピングカーの移動が「旅」なのか「キャンプ」なのか。
つまり「オートキャンプ」イコール「キャンピングカーの移動」。
グランピングなんて言葉が生まれたのも「グラマラスなキャンピング」からで、「オートキャンプでグランピングをする」なんて言ったら日本では通用しても外国では何をいっているのかわからない、そういうことになります。
では、その欧州ではどうかといえば、キャンピングカーへ乗って移動する先はオートキャンプ場。
これはいい悪いではなく、逆に道の駅をどのようにでも使える日本はむしろ公共性が高い、またそれが道徳によって成立できる民族性の高さであるともいえます。
日本では「オートキャンプ文化」と「キャンピングカー文化」が過去別の道を歩み、ゆえにそれぞれの目的や利用価値が異なった結果、オートキャンプ場とキャンピングカーの親和性が離れてしまったのでしょう。
しかし、思うにこれからはちょっと違うような気がしています。
それは、ソトアソビの価値発見の多様化、さらには安全と安心の確実な確保、もっといえば個のライフスタイルを明確に示す場所が必要とされる潮流があるからです。
これを安全と安心を担保してくれ、さらにサニタリーお風呂、各種アミューズメントスペース、そして何よりも豊かな自然環境の基地として最高のパフォーマンスを提供してくれるのがキャンプ場、特にオートキャンプ場です。
そして忘れてはならないのがオートキャンプ場にはそれらのアソビをリードしてくれる「ガイド」がいるということです。場所として使うことももちろん、管理者、オーナーの方とのコミュニケーションでその土地土地をアソビ尽くす、これも料金に含まれたパフォーマンス。
もちろんそれは同時にオートキャンプ場側の課題でもあり、キャンピングカーを受け入れるスペースの確保、またそのニーズに応える利便性を提供できるかもいわば需要と供給の話です。
そういってしまうと若い人の話と思われてしまうかもしれませんが、実は高齢化に伴うシニアライフの根本的なニーズにもなっていくはずです。
無論、こうあるべきとかいう話ではなく、それぞれの資産や歩んできた知見を活かし、もっともっと有意義な、そして何よりも思い出、記憶に残る時間が創出されていくことを切に願ってやまない、そのように思っています。
私だっていつ「キャンピングカーだ!」となるか分りません。もういいかげんシニアですし。
反面、テント泊とその過程でのSUVでの移動にはまだまだ魅せられているので、しばらくは「ジャパニースオートキャンプ」スタイルを継続し、いろいろやりながらアソビたおします!