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◆キャンプで「bino PAL」になろう! ~双眼鏡で「星グルメ」のススメ

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なんで、「焚き火」に興奮を覚えるのか。

それはきっと「直火」を操り毎日を営んでいた何千年、何万年の間に蓄積された膨大な自分の中のDNAが呼び起こされているからだと思うのです。

電気だ、ガスだなんて、ヒトの歴史の中ではホンの一瞬とも言える最近のこと。

身体に染み付いた深い深いプリミティブな「記憶」が蘇り、そのときに密かなる胎内エネルギーが活性化されているのでしょう。


それと全く同じなのが「星観=ホシミ」でしょう。(通常は星見と書かれます)

それこそ電気的、機械的な灯りなんて言うものが登場したのはホンのつい最近のこと。

それまでは間違いなく夜は真っ暗、それこそ星だらけの夜空を確実に見ながら生活をしていたはずです。

キャンプの夜、満天の星を見上げると、焚き火とはまた違った興奮が訪れます。

それは星の発するメッセージを、自分の何百、何千代昔の祖先も同じメッセージを受け取っていた、

その胎内一致が心の奥底に蘇った、そういうことではないかなとか思います。

地球の地表の姿が如何に変ろうとも、見上げるソラは今も何万年前も何も変らない。


焚き火をするのに焚き火台があるように、星を観るのにもその道具があります。

それが「双眼鏡」。

私だってそうだったのですが、「双眼鏡で星を見る??」、通常はそう思われています。

天文好きには双眼鏡での星見なんて当たり前ですけど、まずキャンパーにとっては「バードウォッチング」のためとしか思っていません。


けれど、双眼鏡で夜空を見上げると、自分の見えていないものが唐突に見えるようになって、それに驚きます。

しかも鮮明に。






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例えば冬の夜空を見上げ、晴れたキャンプ場なら、諸条件にはよるもののたいていこの写真くらいの星は見えてます。

で、右上の丸の囲み。ごちゃごちゃっとありますよね。

これこそ「すばる」です。すばるは和名で、「プレヤデス星団」。

ではそれを双眼鏡で覗いてみると・・・

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だいたいですが、このくらいな感じで観えます。

ちょっとビックリしません!? (※これはあくまでもイメージなんで実際の見え方とは差があるんですけど、違った意味でもっと立体感、そして輝きの深さがあります)

天体望遠鏡ではなく双眼鏡でこういうものが見えるんですからまぁ感動モノですよ。

誤差はありますけど8倍の双眼鏡で見えている感じですね。

あったりまえの話ですが、双眼鏡は一つの「○」で見えますからね!(笑)

○○ではないですよ!(笑)

こうやって見えると「すばるって青いなぁ」っていうのが分り、スバルのイメージカラーが何でブルーなのかがこれで分るわけです。

しかも六連星どころか百連星(笑)、いや星団なんで億連星すかね(笑)

ちなみにキャンプ場にいけなくても冬なら家の南向きベランダから晴れていればはっきり見えますよ!

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オリオン座は冬ならどこからでも肉眼でよく見えるし、星空の中のそれこそ大スター。

なんていうか「一枚看板!」っていう感じです。

その中の左上のちょっと不安定なオレンジの星「ペテルギュウス」、夜が少し更けると上がってくる全天で一番明るい白い星「シリウス」、そしてこれも見えやすい「プロキオン」を結ぶと冬の大三角形

でも・・・だからなんだといえば・・・なんでもないですけどね(笑)

だって、三角形は三つ結べばなんだって三角形。

自分で勝手に「冬の小三角形」なんて作り出しちゃえばオモシロイかも!(笑)

既成概念ばっかじゃなく、ソラはみんなの自由なパレットですよ!

ところでそのオリオンのところに付けた○のところにあるのがM42=オリオン大星雲

これも双眼鏡でじーっと見てるとちょっと蝶々みたいなもやーっとしたのが見えてきます。

探しやすい場所にあるし面白いですよね。

ちなみにウルトラマンの出身地M78星雲もオリオン座の近く。

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そうそう、ウルトラ7って本業は「M78星雲恒点観測員」だって知ってました?

日本でいえばNAOJ=国立天文台職員ですな(笑)

なのでウルトラマン兄弟といわれる中ではあまり格闘技が得意じゃないんです。だってマッチョな国立天文台職員っていないでしょ(笑)

ジュワ!(笑)

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話を双眼鏡に戻します。

これ、12月のホウリーウッズの時の写真で、森の上にあるM字がカシオペア

おっと、天文では「カシオペヤ」。

私はカシオペアファンなんでカシオペア!(笑)

で、8倍くらい双眼鏡で見えるのが右の○。あくまでも目安です。

割りと広範囲ではありますが、星座全体を見渡すのはやっぱり肉眼。

星座を構成する星一つ一つと、その周辺を楽しめちゃうのが双眼鏡。


では現在の愛用品を。

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Vixen アトレックライト 6×30 WP

これですねー、最初正直侮っていたのですが、実際に使ってみたらかなりのコストパフォーマンスがあることが分り、「迷ったらこれ!」と奨めたいくらいです。

めちゃくちゃ小さくはないものの、この手軽な大きさと軽さ、手落ち感のよさ、そしてなんといっても見え味のよさ、本当にバランスが取れています。

これなら女性でも子供でも扱いやすく、「キャンプ道具」っていう位置づけで一つ増やすのにはこれ以上ないでしょう。

6×30 WP の6倍の倍率、30mmの大きさのレンズ、WP=ウォータープルーフ、防水の略。

防水は別に水の中に突っ込むためではなく(笑)、夜露とかでレンズ内の曇りが出ないようにしている設計と考えるといいでしょう。

アウトドアシーンではこの防水設計はいい意味での保険になります。特に夜使うに当たっては。

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でも6倍だからなー、8倍より見えないし・・・

フツー、そう考えてつい6倍に手を出さない方が多いかもしれませんが、それはもう不毛な論議に近いものがあります。

クルマで、今や盲目的に馬力が高ければよいクルマと思わなくなったように、倍率は性能とイコールではないです。

倍率が上がればそれだけ扱いが難しくなり、観る側のテクニックや体力にもかかわります。

まず手ブレ。8倍まではまだヨシとして、10倍になるともうブレブレで、大きく見えるのと引き換えに、逆に全然見えにくくなるという・・・

それに、大きくなったといっても「点は点」(笑)。そんなには思ったほど大きくはならないです(笑)

むしろこの6倍は視野が広がっているので星座が捉まえ易く、さらにはブレも軽減され子供たちに渡してもすぐに使えました。

ヒンジが50mmまで狭められるので子供たちの目の幅にも合わせやすいのもグッド。

実質1万円ちょっとの値段ですから、まさしく焚き火台をそろえる感覚の買い物。

これ1台でキャンプの夜の時間の楽しみが一つ増えるんじゃないかと思いますよー。


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もうひとつが、

Vixen ニューフォレスタHR 8×42 WP

アトレックライトは昔ながらの双眼鏡のイメージもある「ポロ型」というスタイルでしたが、こちらは一直線の「ダハ型」。単眼鏡が2本並んでいるような形。

真ん中がスッポリ開いたオープンヒンジのスタイルが洗練されていて、それがまた持ちやすさにも繋がっています。

実はこれ、いわゆる一目惚れ。

見た目って言うことではなく、構えて覗いてみた時、なんとも心地よい「見え味」(視え味といったほうがあってるかな)がそこにあったからです。

私は、先ほどのクルマの話もそうなんですが、カタログスペックなんか主従の従、それに翻弄されません。

それよりかクルマは「乗り味」!それが自分に合っているかどうか。

これはオーナーになる自分との相性で決まるので他の誰にも分らないです。

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ニューフォレスタHR 8×42 WPといろいろなものを試してかざしたとき、一番「自分の目」になってくれているシックリ感がありました。

明るさも際立っていたし、手持ち感が実によく、

で、実際の星観ではやっぱり思ったとおり星々がクッキリ!コントラストもよいので多少の曇り空や明るい状況でも肉眼で見えていない星を観れるので「おお!」となります。

ダハ型は周辺の解像度がよくないみたいなことが言われたりしますが、一般的にはまず気にならないですね。

8倍なんですが、アトレックライトには及ばないもののけっこう視野が広く、星は見つけやすいですね。


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それとつい星観の話ばっかりになってしまいましたが、バードウォッチングになるとさすがにこれはよく見えますわ!

実像が目の前にあるようにはっきり明るく見えます。

この明るさとコントラストは倍率以上に大切かもしれませんね。

10倍で暗くなってしまうのなら、8倍で明るいほうが感覚的には大きく見えるから不思議なほどです。

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コールマン H6×21(キャンディ)

これがなければこんなにははまらなかったでしょうね。

そんなこともあってこれ、ガルヴィ4月号で紹介させていただきました

あの時のテーマは「ソラを楽しもう」っていうテーマでキャンプスタイルをご紹介し、自分自身もそこを基点にこの1年いろいろなソラの楽しみ方をしてきました。

このキャンディはその大事な相棒。

こういう楽しいカラーは傍にあって気分もいいし、ストラップで下げている時など存在を忘れてしまうほどのコンパクトさ。

でも、肝心なのは視え味。

そこがこのモデルの本当のウリじゃないかナーと思います。ついついこのカラーリングに目がいってしまいますけど、実質の視え味は視界もこのコンパクトさ以上のパフォーマンスだし、明るさも十分。

これで実質5千円レベルなんだからキャンプ道具の一つにあっておかしくない候補です。

星観に使うと、それは上位機と一緒ではありませんが、6倍の選択で手ブレが少なく視界は広いので目標は捉えやすいです。

すばるも上の写真ほどクッキリとはいかないものの、ちゃんと捉えられます。

私は普段のバッグにも忍ばせていて、帰宅途中の夜の道でこれを使ってちょっと星観したりします。

家に帰る前のこの数分、なんとも心落ち着いて帰宅できます。


てなわけで、焚き火を楽しむように、星観もちょっと楽しめばキャンプ時間の中に新しい価値ある時間が生まれます。

最近それを感じてくれた双眼鏡友達bino PALがジワジワ増えてきました。

特に女性。

旅先には旅先にしか出来ないことがあり、旅先のソラを楽しむことは、その地の美味しいものを食べるのと一緒。

bino PALはいわば「星グルメ」

ご飯を理屈で楽しむヒトはいないように、「わー!」とか「キャー!」とかいいながら星ソラを楽しむのは気軽でいいものです。

フルコースで楽しむのか、ドンブリモノをがっつくのかは、みなそれぞれ。

そこに流れ星という「本日のシェフの特別料理」がうけられるかもですよ♪


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by sammag | 2014-12-26 09:40 | キャンプツール | Trackback

人生は旅。旅は人生。日々は扉の向こうとこちら側。キャンプ・食・星・日常を綴る、アウトドアライター・キャンプブロガー・星のソムリエ® SAMの人生キャンプブログ


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