実を言うと・・・テントはいくつ持っているか分らないのに、
その寿命まで使い切ったことは今までたった一度だけ。
そして先日、愛用に愛用を重ねた我が「アーデインST」もとうとう天寿を全ういたしました。。。
どれも。
みなさんもあるでしょう、自分にピッタリというものが。
ソロキャンプである限りどこへどの時期へどのキャンプへでも持っていける、私にとっての最高のマルチプレーヤーでした。
といっても最初にこれを所望した理由は、親子キャンプに使おうと思ったため。
デビューはこのフルーツ村でのキャンプ。
あ、鹿印のキチョーなウィングの姿が(笑)
クルマはフォレスターのLL.Bean。
このときの親子キャンプは楽しかった。
二人でカナディアン乗ったり。なぜかこの日はフォルクローレのライブがあったり(オーナーの都築さんの趣味なのです、実は)
しかし、子供の成長は恐ろしく早く(笑)、アーデインのインナー、130幅は手狭に。
その後はソロキャンプ時に何度も何度も大活躍。
秩父での極寒キャンプでも大事な友でした。
こうやって見ると、ウルトラマンのような、エイのような。
このベントの施されたセンターポールが実にいい感じのシルエットを構築してくれました。
そしてこの前室ドアの巻き上げシステムは、今でもアーデインの魅力を深める本当に最高のファンクション。
現在のアーデインはこれ。
一見してお分かりのように、前室ポールの構造が全く別物、立ち上がりも直角に近く、それゆえ私のモデルよりも広大。
テント本体もそれにあわせるようにうお座型フレームとなり空間が大きくなっています。
なのでサイドの切り返しのカラーが違いますし、基本デザイン(構造)が以前とはぜんぜん違うといっていいでしょう。
ベンチレーションがなくなったのもおそらくうお座の利点を活かした空気の逃がし方からでしょう。
とはいえ、私はこの形、初期型が好きなのです(笑)
大事なテントゆえ、「森の感謝祭」の時も人知れず(笑)張ったのはこのアーデイン。
このときすでにシームテープはかなり逝っており、しかもフロアの加水分解も相当進んでおり、もう寿命だろうなとは悟っていました。
でもこの記念すべき日に、大事なテントと3日間過ごせたのは大変よき思い出です。
このときもそうですけど、アーデインは最も雨キャンプに活躍してくれました。
それも驟雨とかではなくけっこう強い雨のときも。
ええ、この方=雨神様とのキャンプではたいてい雨ですから、自然と出番があったわけです(笑)
なにしろこの方こそアーデインの生みの親。
雨神様が作るのだから雨に強いのは当然。
実を言うと、このテントを始めてみたのはogawa&UNIFLAME合同展示会という今はなき珍しい催しの時。
バナーの後ろの青いのがアーデインの別色。(奥のほうがユニフレームさん)
このときすっかりアーデインが気に入ってしまって・・
雨神様との正式な出会いも実はこの日なんです。
雨神様、ヒゲもなく若い!
そうそう、その日の夜、サイレンがなるほどの豪雨でした(笑)
そして先日9月アタマのウラヤマフェス@ezBBQ。
ちなみに前にあるのは雨神様の「降れッサ」、あいや「フレッサ」。
この時点では日も照り安心していましたが・・・
雨神様を舐めていました・・
翌日予想外の・・いや、誰もがそうなるだろうと心では思っていたとおりの雨、いやいや予想をはるかに上回る豪雨。
これは雨がかなり引いた後の様子で、実際にはほぼ全部のテントが浸水状態。。。。
そして我がアーデインもこれにて昇天。
天寿全う。
引導を渡してくれたのが雨神様なのですから、アーデインも本望でしょう。
私もこれで踏ん切りがつきました。
このアーデインのあとを継いでくれる「ステイシー」が現在スタンバイしています。
これもアーデインとともに長く愛されているモデル。
もう完成形といっていいでしょう。
自分の年齢的に、アーデインの前室では外に出にくくなっていたので(笑)、ちょうどいい交代時期でした。
とはいっても、このステイシーも名品ではあるけど・・やっぱ、アーデインのシャープなデザインには勝てない!
アーデインがくれたキャンプの思い出は自分にとって計り知れないものであり、
そういうテントを持てたことが嬉しく、
キャンプにおいてギアをあまり問わない私でも、アーデインは「素晴らしいテント」と心から賞したいと思います。