キャンプも300回を数え、いつしかその記録の写真も何十万枚となった今、ふと「最初の1枚」を見返してみました。
デジカメなんてなかったころ。フィルムカメラさえ持っていってなかったかも。
はっきりは覚えてませんが、いわゆる「写るんです」で撮ったものかもしれません。
撮ってくれたのは、義理の弟。つまり奥さんの弟。
とても仲のいい姉弟で、いまでもうちの奥さんを「ねね」といって甘えています(笑)
彼と彼の従兄弟を誘って5人で行ったデイキャンプでした。
メーカー品と思えるようなキャンプ用具はなく、実はこの日用意したものは、
近所の激安ガレージセール=オートバックスの倉庫放出品が全て。
この無名のウィングタープだって500円でしたから。
当たり前ですが、今みれば若い夫婦。
オートキャンプ、キャンプをはじめたがる年齢。
ここはイレブンオートキャンプパーク。
記念すべき第1回の訪問キャンプ場。
ちなみに、現在の風景=同じサイト
と比べてみましょう。
すっかり変りました。
植樹そのものも変りましたが、当時タープくらいの木々が、今では写真では半分も入りきらない大樹に成長しています。
こんなことが出来るのも「記録」を残しておいたおかげです。
このイレブンを1ページ目として、毎回アナログカメラで記録を撮り、それをこういうアルバム(フエルアルバムでしたっけ?)にしていき、5冊に達したところからデジカメにスイッチし、それが今のホームページ、ブログへと続いていくことになります。
あの1枚があったから、今、「ベテランキャンプブロガーSAMの・・・」というような照れるタイトルの本を出せたのですから、まさに私にとって、そして家族の宝物です。
このアルバム5冊は、どんなことがあっても手放したりしません。
木々も成長したけど、このイレブンさんから近い小櫃川で川遊びをしていたボウズも今や大学生・・・
そして、偶然なんでしょうか、この夏の終わり、単独(つまり我が家を離れて友人と)でキャンプへ行くことになりました。
それも・・・イレブンオートキャンプパークへ計画中。
見てください。
これが真実。
ベテランキャンプブロガーもあったもんじゃない、最初のキャンプは「パラソル」ですよ!(笑)
しかもよくあるトランク式のウッドテーブルに挿す、あの懐かしいレジャースタイル。
テーブルの上にあるのは透明の、今でもピクニックやBBQで出てくるカップ。
シエラでもステンマグでもなく。
でも、この原点でよかったと思います。
このスタートの仕方で本当によかったと思います。
これが恥ずかしいなんて思うどころか、すごく誇らしく感じます。
カッコよくはちっともないけど、けれどこの日このときこのスタイルであったのは、今をもって全く気負いなく背伸びをせずにキャンプが出来る「永遠のビギナー」でいられる証です。
変わっていないといえばクルマ。
キャンプグルマといえるかどうかは別として、真っ赤なSUBARUインプレッサスポーツワゴン。
これに乗ったのもオートキャンプをしようとおもったキッカケの一つでしたしたし、
現在もスバル車6台を乗り継いでいるのはその機軸がぶれていないからかもしれません。
私のキャンプはずっとSUBARUと共にあり、
「あなたにとっての最高のキャンプ道具は?」と聞かれたら、テントでもタープでもランタンでもなく
必ず「クルマです!」とハッキリ答えます。
これはときトコロを変えて、初のテントキャンプ。
有野実苑オートキャンプ場。
これも大事な1枚。
このテントはLOGOSさんの「プラトー5」という名品です。
もちろん今でも保管され大事にしています。初期のキャンプを毎日支えてくれた我が家の宝です。
カラーリングが実によかったし、当時としては実に珍しいコンパクトなのに前室のあるタイプ。
赤いインプレッサに、プラトー5。
今日の明日にこのスタイルでキャンプに出かけたいくらい。
自分の中ではなんの古臭さもありません。
大事な1枚、大事な写真。
けれどそれは最初の1枚だから大事なのではなく、帰ってこない全ての一瞬の時を止めてくれたものだから大切だと感じます。
この1枚も、これから撮るであろう1枚も、全てが大切な瞬間。
そしてそれを保管し、こうやって眺めるとき、ふと心の底に静かに湧き上がるものがあれば、
それを「幸せ」と実感します。