アウトドアエッセイ

◆「キャンプ場キャンセル」はお互いに厳しいけれど、キャンセル転じて福としましょう!

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先週は週末に台風が列島横断し、当然ながらコースとなって影響を受けた地域でのレジャー施設、そしてキャンプ場ではかなりのキャンセルという結果になったと思います。

私自身このブログでも繰り返しいているとおり、「災害に未然に合わないためのキャンセルは英断」=思い出の代替は必ず後に出来ることなので、人命に関わる可能性と天秤にかけるまでもない、そう思っていることには変りありません。


けれど、それはあくまでも状況との見合いであって、キャンセルせずに現地へ訪問したけれど特段何もなかった、ということもあるでしょう。

天候の予測に関しての明確な線引きは難しいものですから、その最終判断は個々人に任されるのは当然です。


そこでその判断を難しくするのは二つあり、同行する家族仲間への説明や説得、そして事前予約をしたキャンプ場へのキャンセルです。


事前予約でも夏の期間は特別なルールも多く、予約&事前料金振込みというパターンも多数あります。

となると、お金を振り込んでしまったのでやはり行かなければ・・・と気持ちの傾くのも人情です。

また当然通常前日であり前々日であればキャンセル料の支払いが事前予約のルールとされているところもあります。

事前振込み、キャンセル料が伴わなかったとしても、直前のキャンセルをキャンプ場に直接申し出るのはちょっと気持ち的に勇気がいったりします。
私だってずっとそうでした。(事情関係なく無断キャンセルは絶対にダメが前提ですよ!)


先日の丹沢の事故、また神戸の事故についてブログ・SNSを通じて、「なんで分っていながらキャンプ場は閉鎖しないんだ」というご意見もありました。

キャンセルを受けるどころか、キャンプ場からキャンセルを申し出てもいいんじゃないか、とも。


実際、数年前の7月連休に、あるキャンプ場さんから「直撃の可能性があるから、今回はキャンセルされてください」という趣旨の電話をキャンプ2日前にいただいた経験もあります。

100サイト以上あるキャンプ場ですから電話だけでも大変だったでしょうし、しかも再予約を確約してくれるわけでもなくの告知なのですから、キャンプ場さんにとって苦渋の選択だったのであろうと思われます。


もう一方、これはきちんとした法解釈ではありませんが、予約を施設側からキャンセルするというのは「違約」という見方もなくはありませんので、手間の問題を通り越してそうそう簡単にはアクションできない事情もあるでしょう。


そして、ここは誤解をされないで欲しいのですが、夏はキャンプ場にとっての生命線とも言える時期であり、自らキャンセルをしてくださいと訴えるなんて、それはそれはどうにもならないほどの辛さだと思います。実際問題として。



例えば台風接近時、このような事前告知をされたキャンプ場さんもあります。

「台風が近づいており進路の予測が難しくなっております。○月○日~○日に関するキャンセルにつきましてはキャンセル料をいただかないこととさせていただきます」

実にキャンパーに対してスマートな告知でした。

でも、痛いですよね、キャンプ場にとっては。自らキャンセルしてくださいといっているようなものなんですから。



そこで、ソフトに提案!


災害を避けるためにキャンセルをするのは英断。これにはキャンパーもキャンプ場も異論はないはず。

で、キャンセルの判断となった場合・・・

・キャンパーは同行者と積極的に代替の日時を相談し考慮いたしましょう!

・キャンプ場はキャンセル料・振込み返還の延期等もご考慮され、代替の日にそのまま移行できる工夫はいかがでしょうか!(やっているとことも見受けます)


で、ソフトではなく強力に提案!

その代替のプランは、サマーシーズンではなく、オフシーズンに思い切って伸ばしてみてはどうでしょうか!

もし可能ならキャンプ場さんも多少の割引適用もご考慮いただき、代替の気持ちがしやすいようにされてみてはいかがでしょう。



先にも書きましたように「夏はキャンプ場の生命線」というのを、私は何とかならないかとずっと思っています。


私も長年のファミリーキャンパーですので、夏キャンプ本番というのはキャンパーの立場としてよーく分っています。
それはそれは必死でお盆の予約を何度も入れました。

でも、キャンプ場のパフォーマンスが高まるのは実はいわゆるオフシーズンであることは今やよーく理解できました。

もっといえばお盆と連休を外した当たり前のような週末こそ、です。


ここが一番キャンプにいいですよ!


行けば分ると思いますが、お盆の2泊3日より、なんでもない週末の1泊2日のキャンプ満足度のが格段に上。

いや、さらに言ってしまえば、実は「キャンプ稼働時間=実質のキャンプを楽しめる有効な時間」はそういうときのが長い可能性があるのです。



キャンプ場さんにとってかきいれどきの集客は大事ではありますが、でも本当のこといえば、パッと火がついてサッと消えてしまうよりかは、1年の長きに渡って平準的にお客様が来ていただくのが一番うれしいはずです。

スタッフがたくさんいらっしゃるキャンプ場はまた別かもしれませんが、キャンプ場取材を通してご家族経営のみなさんは「満杯はありがたいことだけどどうしても手が回らなくなくなってしまうこともしばしば。連休ではない空いている週にゆったりしてもらえれば、もっと自分達のサービスも手厚く出来ます!」とみなさんほぼ異口同音で言ってくださっていました。

上記は、台風ということだけではなく、大雨や諸事情などでの止む無いキャンセルの場合も、キャンセル=もうない、ではなく、次に繋がるお互いの歩み寄りが出来てきたらいいですね。

キャンプ場は、みんなで創るもの、実はキャンプ場へ行く日にち一つで、キャンプ場のパフォーマンスを引き出せるし、キャンプ場を彩る立場になれるというもの。



キャンセル転じて福となす!



これでいきましょう!!


by sammag | 2014-08-12 11:56 | アウトドアエッセイ | Trackback

人生は旅。旅は人生。日々は扉の向こうとこちら側。キャンプ・食・星・日常を綴る、アウトドアライター・キャンプブロガー・JACインストラクター/講師・温泉ソムリエマスター/温泉健康指導士・星のソムリエ® ・exite公式プラチナブロガー SAMの人生キャンプブログ


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