マスター雑話

◆コロンビア戦の前に ~通用しない礼儀正しい日本サッカー、トレンドは超攻撃的サッカー

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まず全グループ2試合を終えて、事前予想との比較。数字は現順位()内は1試合前の順位。

※この文章を書いているのは23日18時です。






グループA ブラジル1 クロアチア3(4)

グループB オランダ1 チリ2  

グループC コロンビア1 コートジボアール2

グループD コスタリカ1 ウルグアイ3(4) 

グループE フランス1 エクアドル2(3)

グループF アルゼンチン1 ボスニア ヘルツェゴビナ4

グループG ドイツ1 アメリカ2

グループH ベルギー1 ロシア3(2)

ボスニアの敗退が決まり全勝はなくなりました(悔しい!)

クロアチアとウルグアイは順位を上げましたが、ロシアはどうかなぁ・・いいサッカーしてるんだけどなぁ。

クロアチアとメキシコ・・・これは分からない!

ウルグアイとイタリア・・・ウルグアイでしょう!

ロシアとアルジェリア・・・うーーん、難しい!

これが当たれば予選予想15勝1敗。

となると、日本も敗退となってしまうのですが・・・

もう、あの礼儀正しいおもてなしサッカーというか、悠長なワビサビサッカーを捨てない限りムリだと思います。

それはもう今大会のトレンドとは真逆なので、何を言ってもしょうがないです。



ほぼ全試合(ダイジェストではなく)を見ましたが、こんなに得点が入るワールドカップ、記憶にないです。

いや、こんなに得点までのプロセスが短い試合が続いているのが驚きです。

登録がFWだろうがMFだろうが、アタッカーが全速力でアタックしにいって生まれる得点ばかり。


組織よりも1対1の個の強さが際立つここまで。


ある程度守る、回しながらゆっくり押し上げチャンスをうかがう、連動性で決める、ポゼッションがどう、そういうのも全然ないです。

コンパクトな中盤なんかくそくらえです。

ボールを奪ったら、前へ前へ。放り込もうが、切れ込もうが、最後に撃つ。

だから攻守の切り替えが異常に早く、カウンターの応酬。

スイッチの入り方が速いし、球を持ったらものすごいトップスピードで相手ゴールへ。

クロスの上がりがまた速くて、アタッカーが後方からの球を全力で放り込むスペクタクルシュートも多数。

そのせいか密集地帯からの得点も少なく、スルーパスも少ない。フリーキックの得点も少ない・・いやそれなりにあっても迫力の得点の前に全く目立っていないのでしょう。

コートジボアールにやられた2発だって、今大会のトレンド、ゴールへの放り込みと力強いフィニッシュ。



綺麗なサッカーはいらない。おもてなしのような回りを気遣ったパス回しサッカーで時間を浪費するのなら、何が何でも前へ進んで、速く速くゴールへ突き刺す使命感。


しかもそれを各国足が攣るまでやっているからすごい。

特に、格下といわれているチームが、です。

ガーナしかり、アルジェリアしかり、アメリカも、コスタリカも、エクアドルも。

戦績はふるいませんが、同じアジアの43位イランもこんなチームだったのかと思うようなこの2試合のゴールへの執念は本当にすごかった。どうみても引いて守った予選や過去のイランと違います。


郷に入れば郷に従え。

サッカー解説者が口を揃えて「自分たちの持ち味のサッカーを」とか「吉田を上げパワープレイなんて信じられない」とか言っていますが、そんなことを言っていることが信じられないです。

だったら、なんとしても生き残るんだ!と最後の5分パワープレイをしたポルトガルはなんだったのでしょう。世界4位のポルトガルが、です。そんなこと、Wカップ以外ポルトガルがやるわけないです。

なんとしても残りたいという執念が実り引き分けとなりましたが、相手の良さを潰しにかかったアメリカがどうみても支配した試合でした。

アメリカにパワープレイをしたポルトガルをその解説者が批判できるのか??「C・ロナウドのクロスがすばらしい!さすが役者」なんて誰でも分かる解説はいいから、あのパワープレイの執念を言って欲しいですね。


はっきりいってしまえば、ここまでの全試合の中で一番の凡戦は「ギリシャVS日本」です。(2番目はベルギーVSロシア)

球の回しが多く、攻守の切り替えが遅く、スイッチが入った飛び出しもなく、しかもどこからでも狙ってやろうという執念が見えない試合。

横パス、バックパス、ルックアップ、譲り合い、深く入ってからのマイナスクロス。

今大会の女神は、ゴールへ強く速く向かったものへ微笑む、そういうことになっているのに。



それでどうして「今までの日本のサッカーを・・」と教科書のようなことを言っているのでしょう。

何が何でも勝つ」と言ったらいいじゃないですか。

日本は「攻撃的サッカー」といわれてますが、今大会行われているのは明らかにもっと猛々しい「超攻撃的サッカー」

「超」が付かないと勝てないです。

「今までのサッカー」ではなく、それを「超えない」と。


以前の代表ならそんなことは出来なかったでしょう。

でも、この代表は大会中にその殻を破ることが出来るんじゃないでしょうか。

コロンビア戦、2-0で予選突破できる可能性があるかもしれませんが、

4-2とか、5-3でいきましょうよ!

「超」が付くような攻撃をして、少々点を入れられてもそんなの関係ない。

今大会は得点の奪い合いからの逆転劇、同点劇、そして交代選手の得点が続出

そういう流れの大会なんだから、日本もそれやらなきゃ。


もし、超攻撃的に3点以上入れて、そして負けても大絶賛でしょう。


次のスタジアムはグランドすごく悪いので、細かいパスなんかそもそもつながらないでしょう。

事実、同じスタジアムで行ったボスニアのつなぐサッカーもスピード上がらなかったです(それでも大型FWジエゴがターゲットになったからまだいいサッカーできましたが)。


誰かに繋ごうとか、連動性とか、スルーとか、なんて考えず、少ない時間でゴールに向いてシュート撃つしかないでしょ。

最初の本田のシュートは自ら切り込んだそれだったじゃないですか。


アタッカーが大活躍のブラジル大会。

典型的なセンターフォワードも力強いストライカーもいない日本。


それでも、アタック!アタックでしょ!

どうぞ、どうぞ、なんてやめて、オレが、オレが!で。

by sammag | 2014-06-24 00:03 | マスター雑話 | Trackback

人生は旅。旅は人生。日々は扉の向こうとこちら側。キャンプ・食・星・日常を綴る、アウトドアライター・キャンプブロガー・JACインストラクター/講師・温泉ソムリエマスター/温泉健康指導士・星のソムリエ® ・exite公式プラチナブロガー SAMの人生キャンプブログ


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