※(当時、キセキの2ショットといわれた写真・・笑)
と、なんでこんなことを書いているのかといいますと・・
先日のダイアモンドの記事。
これはすごいですよ、本当に。
ダイアモンドでなくとも、キャンプとかアウトドアとかの狭義ではなく今の日本の先進企業として各方面からスノーピークは注目を浴びているわけですから。
しかも1万いいねついてますからね。(あ、ワタシ、1万1千いいねもらったことあります・・・こういう余計なこと書くから「あいつはアンチだ」といわれるんでしょうね・・笑)
ここに書かれていること、私もチンケなマーケターでしたが、それからみてもまぁグウの音も出ないほど現代経営手法の真のど真ん中ですし、ユーザーとのエンゲージメント構築は理想形と言えると思います。
ただ、それは顧客が不特定多数ではなく、ある一定のエンゲージメントを構築できうるセグメンテーションにおいてであるので、成長する企業であっても広大な領域を支配していくということとは違います。もちろんそんなことは目指していないのでしょうけど。
ついでですが、この記事の中で山井さん自身が「スノーピーカー」という単語を使っているのにはちょっと驚きです。
で、元に戻り、私が「Snow Peakを使わないホントの理由」というのはこの記事の中に答えがあるのです。
前段、まず申し上げたいのは・・
私はアンチどころか、そのその昔からスノーピークをリスペクトしております。
(降参宣言か・・・笑)
いや、ジョーダンではなく、マジ。
キャンプを始めた1990年後半当時からその美しい姿や、類稀なるセンスははっきり言って「憧れ」と言っても間違いない存在でした。
だからなんです。
私は、チャーシューを後で食べるタイプなんです(笑)。
これからずっとキャンプを続けるから、イヤ続けて行きたいと思っているから、強い憧れの持つものに、早々簡単に手を出さない、そういう固い気持ちなんです。
だって、本当にいいものなら、本当に優れた会社なら、10年でも20年でも先でも今と変らず、そしてその気持ちになったときにも必ず目の前にあってくれるはず、そう固く信じているからです。
このことと同じ気持ちを持っているのはモンベルのムーンライトテント。
絶対にいつか欲しい。でも、今日の明日じゃなくていいんです。極端に言えば死ぬ3日前でもいい。
憧れを先延ばしにするからこそ、自分の今の気持ちの高揚を維持できるのです。
そしてもうひとつ。
これがこの記事に書いてあった答え。
(前略)この初のキャンプから、山井さんはスノーピークの経営モデルを劇的に変えていく。それまで、スノーピークの商品は、もっぱら卸売や小売を通じて提供されていた。小売店はその時の売れ筋商品しか置いてくれないので、スノーピークが提供する300アイテムのうち、10~30アイテムしか店に並んでいない状態であった。スノーピークが表現しようとする世界観が、店先で感じられることはなかった。(後略)
そう、私はそれを強くずっと感じていたのです。
つまり、「Snow Peakは世界観で買う」
パーツで買ったって、本当は仕方がないのです。いや、そう言うとあまりに語弊がありますから言い換えますが、パーツで買っても本当の「Snow Peak」ブランドの価値を享受できるとは言いがたいのです。
だからこそ、今自分の持っているものを全とっかえでもしなければ、このブランドの真髄を知りえない、そう感じているのです。
私、ある意味ものすごい潜在的スノーピーカーなんですよ(笑)
私自身1963年生まれの「since 1963」なんですから!!(笑)
購入しない点では最悪のスノーピーカー、この尊敬度合いはけっこうなスノーピーカー・・・でもないか(笑)
とはいえ、パーツ買いを一切しないなんていう意固地ではなく、世界感を全享受できなくても、いちおうそれでも完結度合いがあると感じた単独商品を見つけたら買います。
世界観で買う=すべてを揃える必要があるという感じで聞こえてしまったかもしれまんせんが、メーカーとしてそうして欲しいといっているわけではなく、自分の「キャンプの世界観」にズバッとはまったパーツであればそれは「うん!これ!!」っていう対象になりますからね!
それよりも、この記事のなかで、山井さんの言う「アーバン・アウトドア」がどのような市場として切り開かれていくか、そちらのほうが注目です。
「Snow Peak」がビジネモデルとしてキャンプにおいて成功しているは「囲い込み手法」です。
先ほども申したとおりセグメンテーションを決め、そこでのエンゲージメントを深めていくビジネスモデル。
しかし、”「アーバン・アウトドア」という第三の癒し市場”というのは、キャンプのようなはっきりした対象「ユーザー」が存在するわけではなく、むしろ不特定多数であり、もっといえば気分で支配される曖昧な市場のはずです。
ブランドとのエンゲージメントが癒しを作ることはなく、むしろパーツとして選択されるケースになっていきます。従来のSnow Peak Wayはそこに無いんですね。
まさに対極ともいえるこの市場を、今度はどんな新たなるSnow Peak Way、いやむしろWay of Snow Peakかな、これをどうやって展開されていくのか、その手腕が非常に楽しみです。
あ、そういえば、最近シエラカップを1個買いました。
なんたる安いスノーピーカー(笑)
またまたこういうこと書くからスノーピーカーのみなさんから反感買うんだな(笑)
スミマセン、ほんとに。