西伊豆松崎。なまこ壁の街並みでも知られる歴史と情緒を備えた港町。
そこに「ピア101伊豆松崎マリンオートキャンプ場」は・・あった。
西伊豆のキャンプ場を訪れるたびに気になっていたキャンプ場。
なにしろこんなキャンプ場は見たことがない。
湾から0cm。つまりほぼ海に面しており、言い方を変えれば、海の上にあるキャンプ場と言ってもいいくらい、関東周辺で際立ったユニークな存在でした。
上の写真は昔のガイドブックの画像。
こういう感じなんです。
ご覧のとおり海の真横もユニークなら、その小ささも際立っています。しかも完全に街中。
こんな場所でどうしてキャンプをするのか?と普通は思うでしょう。
しかし、ひねくれた私はこんなロケーションだからこそ面白いキャンプが出来るだろう、といつかここでキャンプをしようと頭の片隅にずっとおいていました。
そして、昨年、木村東吉さんのおかげもあって、カヌーの魅力の一旦を知り、
そうなるとシーカヤック、当然やってみたくなります。
実際にはやったことはあるので、キャンプと併せてのカヤック三昧、そこにかなり気持ちが高揚していました。
こうやってキャンプ場からいきなり海に出れる訳です・・いや、でした。
しかも湾内の内海で穏やか。
いうこと無しです。
しかし・・・
先日の、
雲見・夕陽と潮騒の岬オートキャンプ場の取材キャンプ帰りに、どうしても気になって寄ってみたら・・・
閑散としている。
平日ということもあって人がいないだけか?
いや、キャンプ場の持つ独特の生気がまるで感じられない。
近辺を車で走ってみても看板すら発見できず。
これはもしかして・・・
そして調べてみたら・・・
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- お知らせ -
突然でございますが、昨今の津波情報により皆様に安心してキャンプを楽しんでいただけないこと、管理人の体調不良、施設の老朽化等により、このたびキャンプ場を閉鎖することといたしました。
1996年にオープン以来長きにわたり、私どもをご利用いただきありがとうございました。
略儀ながら、厚く御礼申し上げます。
管理人
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残念です。
関東周辺ではで際立った存在であり、完全にニーズを絞った超小規模キャンプ場がまた一つ消えてしまいました。
1996年創立ということは、まさに第2次オートキャンプブームの真っ最中。
いや、アウトドアブーム、RVブームといったほうがいいかもしれません。
そのときは土地とコンテンツがあればキャンプ場はすぐに成り立ったのでしょう。
時代の淘汰はもちろん、そのころから約20年、施設的にも多くのキャンプ場が曲がり角を迎えています。
特に民間キャンプ場は一つの正念場であるかもしれません。
あの当時の最先端であり、いまでもアウトドアリゾートのトップランナーである、
PICA富士吉田でさえ、20年めを迎えるのです。
しかし、ふと思うのです。
このような栄枯盛衰を繰り返しながら、「オートキャンプ」は本当に20年間で成熟したのか?と。
その答えをまだ持ち合わせていないし、それを語るような身分ではありません。
しかし、いずれ何かの答えが見つかったら、書き記してみたいと思います。