なにしろ独特のコンセンサスを持つ名古屋文化は大好きだったし、それを近所で味わえるのならまず歓迎という立場。
この名前こそ、まったくをもって独特のコンセンサス。
白黒だからって、「ブランノワール」なんていうオールフランス語は命名しない。
そこに美学がある。
でかい。
4つに切ってもらった。
名古屋人はケチだ、なんていわれるが、これからみたらマックを生み出したアメリカ人などドケチの極み、ということになる。
むしろ、これで1回の食事になるとする「合理的」な考えであって、おそらくそれがしばしばケチと混同されてしまうのだろう。
それにしてもコメダは今、平日でもごった返している。
やはりこちらも平日なのにごった返している。
しかしそれらは他でも可能なコンテンツだ。
早く帰って欲しいなどと全く考えていない。どれだけ長くいてもらうか、それが勝負だ。
石窯パンでは、購入と同時にカップが配られ、マシーンでセルフで淹れたコーヒーが飲み放題。
そして、パン屋と同じだけの敷地が珈琲を飲む場所として提供されている。
普通の考え方なら、買ったらとっとと帰ってもらえばいいのに、と思う。
「ママ友」と「シニア」はちがう。
サービスの品質の基準は、時間の提供を受けているかいないかが、一番の判断材料になってくる。
さらには副次的な作用として、滞留時間が長くなればなるほど、どの時間の賑わいも消えない。
だから、コメダにしろ、石窯パンにしろ、都心なんぞは狙わない。
「ママ友」と「シニア」がいる場所に作ればいい。
冒頭の「ウケないね。ウケる要素がない」と言った人は間違いなくサラリーマンにおぼれてしまった人。
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ここから先はキャンプとレジャーの話。
翻って、「ママ友」と「シニア」、これはレジャーの業界が一番キャッチできていない対象だ。
その理由はただひとつ。「レジャーは週末」という固定観念によるもの。
レジャーの日本語を良く見ればすぐ分ろうというもの。
レジャー=余暇だ。
つまり、暇な人=時間を使いたい人に場所と空間を提供するのがレジャー産業のやるべき仕事。
今後増加することが分っているのに全く無策に近い。
また考えていたとして、いつもの週末ばかりで捉えようとしていて、これではインサイトのニーズを掘り起こしたことにはならない。
マーケティングの調査手法にMROCというのがある。
たぶん、キャンプのレジャー産業はどこも実施していないのではないか?
さてダレがこの先陣をきるのか・・・・。