「造る」ということを仕事にしてきた歓びを、今「創る」ことに目一杯振り向けています。
それが仕事であれ、ボランティアであれ、なんであれ、クリエーションは私の生きがいです。
「造る」ということでは、あの一時代を席巻した某チェックのマフラーを企画・生産し、東京中の街中をそのマフラーで溢れ返すことができました。
「創る」ということでは、某所でのストリートファッションサイトが世界中から注目を受け、今も全世界のユーザーに愛されています。
モノをアウトプットしてもそれがゴールでもなければ成果でもなし。ましてや利潤だけがゴールとは全く思いたくないです。
しかし、多くの笑顔こそがアウトプットとなったらば、それはクリエーションそのもののゴールです。
今年、それを求めてひとつのプロジェクトをクリエーションし始めました。
「アウトドア」だって昔からあるもの。
しかし「アウトドア」で「読み聞かせ」はまだまだコンテンツとしては成熟していない部分。可能性がますます開かれそうな部分。
このアイデアをどうするか、数ヶ月賛同してくださった方々にたくさんの意見を伺い、
ひとつのイベントとして成立するまでのいろいろな問題点洗い出しは、やってみないとどうしても見えてこないものがありますので。
声優・かかずゆみさん。
ゆみさんと出会えたのは、昨年の8月、西湖キャンプビレッジ・ノームでのこと 。
ゆみさんは声優としてのお仕事ではこの画像でお分かりのように国民的なアニメキャラクターのひとり(あのお風が呂好きな・・)を演じておられる方です。
いっぽう、個人のご活動ではNPO法人「声と未来」にて読み聞かせの活動に積極的に関わられています。
そう、アウトドアでゆみさんに会ったこと、ここから転じての「アウトドアよみきかせ」をなにかのかたちでやってみましょう、そのようになって行きました。
ゆみさんからその活動内容を聞かせていただき、ふと思ったのは「もしかしたら、読み聞かせは全てインドアで行われているのかな?」ということ。
ならば、翻ってアウトドアという環境でもそれが出来るのではないのか、と考え、ただそれをやるだけではなくどういう効用が生まれるのだろうかをめいっぱい考えてみました。
そして何よりも大事なのは「ビジョン」です。ビジョン無きものは長続きしません。
では、なにがビジョンであるかといえば、「聴く」ことと「見る」ことと「感ずる」ことの一体化ライブ・同時進行、ということです。
当たり前すぎる答えかもしれませんが、実はアウトドアにおいて「聴く」という行為(コンテンツ)は極めて少ないのです。
見る、話す、遊ぶ、味わうはアウトドアの楽しみ4大要素といってもよく、それに比したら「聴く」という機会はほとんどありません。
いいところ音楽に触れる機会くらいでしょう。
アウトドアにおける「聴く」楽しみの可能性のひとつを、「読み聞かせ」が切り拓いてほしいのです。
だって、もし星の話を、実際の星空の下で聴いたらすごくないですか?
絵本の中の世界が、絵本の周りを実際に囲んでいるライブって最高の贅沢のひとつになるかもしれません。
きっと、都会のコンクリートの中より、さらに子供たちの、いや大人でさえイマジネーションが膨らんでいけるはずです。
OUTODOOR DAYという10万人もの来場者がいる関係上、静かなキャンプ地と同一とはいえないので、まずはある程度外界とある程度遮断できる環境を作ってみることにしました。そういうフレキシブルさはアウトドアの特徴でもあるので。
そこでご協力いただいたのがファーストステージにては「LOGOS」さん。
ところが相談したLOGOSかぶとさんは「だいたいソトのできごとは偶然が重なることが面白いんやから、こんなことがあってもかまわんとちゃうかな。だってわるいことないねんから。」とまさにイキな計らいをおっしゃり、
ええ!?って最初は思うかもしれませんが、考えてみればこういうお話がのちほどんすんなり入ってきてしまうのがアウトドアという環境。
それになぜか子どもはウンチ系をよろこぶし(笑)
こういう間が声優さんの、そしてよみきかせニストの最大の見せ場。
虫たちのご馳走になるんですね、これ(笑)
あ、テーブルにさりげなくお花が置いてるのは、すべてLOGOSかぶとさんによる自主的な心遣いです。
これひとつあるかないかで、この空間が全然違ったのではないか、と後に気がつきました。
いい、ヒントをくださいましてありがとうございます。
みなさん、すっかり楽しんでいただいたようですが、私はもうどうなんるんだろうと一人心臓バクバクでした。
無事に終わってよかったぁ!
事前の社内共有は営業部の糟谷さん、そして当日は宣伝企画課の古賀さんがずっとサポートをしてくださいました。
深謝です。
しかも、その場に来てくださった方にはメリーチョコと協賛していらっしゃる「サマーバレンタイン」キャンペーンのつながりで保存食チョコレートを配ってくださいました。
ビクセンさんはまさに星の物語を我々に「目で」見せてくださいますし、自然観察で言えば鳥やそれこそルーペで虫たちをレンズで拡大して我々に近づけてくださいます。
ですからそれを「声」で近づけるこの「アウトドアよみきかせ」にも大いにご賛同くださり、社長さま自らもこの活動に興味をお持ちいただけました。
たくさんのイベントをされているビクセンさんですので、いずれこの「アウトドアよみきかせ」がそのひとつとして、参加者の方の心を豊かにするものになってくれれば、それはゆみさん、そして私の夢でもあります。
第1ラウンド?・・・ん??・・・おーーーっとさりげなく横に立ってくれているのは、
プロレスファンなら知らない人はいない「垣原賢人=カッキーさん」です。
あの高田延彦率いたUWF戦士の切り込み隊長であり、あのマシンガン掌底はほんとすごかった!
なにしろあの佐々木健介を対抗戦で破ったのですからね。
私はそれを実際の東京ドームで目の当たりにしていました。
あの時の興奮は未だ覚めやりません!・・・あ、「よみきあせ」の話だった(笑)
いや、なぜカッキーさんがいるといえば、アウトドア好きならご存知の「ミヤマ☆仮面」として今各地のアウトドアイベントで現在ガンガン活躍されています。(プロレスは怪我もあり残念ながら引退されておられます)
あ、正体言っちゃいけなかったか!!(笑)
ま、バレちゃしょうがないけど(笑)、カッキーさんはある意味同じ同志であり、アウトドアに新しい息吹を吹き込んでおられる最中です。
今後、もしかしたら活動領域がもっともっとお互い近づくかもしれません。
実はこの日急遽駆けつけてくださり、この読み聞かせにもお子さんと一緒に参加してくださっていました。
これからもよろしくお願いいたします。
その場所に名乗りを上げてくださったのは女子キャンプユニットおなじみ「mijinco」のみなさん。
「えー、それならウチでやればいいじゃない、SAMさん!」とこれまたほぼ当日にもかかわらず、気持ちよく、しかも声を出してかき集めてくれるなど積極的にご協力くださいました。
アウトドアの人たちって、なんでこんなにイイひとばっかなんだろう。。。。。。
サンダーさん、あかねさん、そしてこいっちさん、さらにこのブースでお手伝いをされていた女子キャンプのお仲間のみなさん、本当に感謝です。
ところが!ここで思わぬ予想外の展開に。
というのは、先ほどとちょっと環境が違って舞台はogawaピルツ23。つまりデカゴンのようにスクリーンではなく、完全にテント。つまり靴を脱いで入る場所ゆえ、親が全然入ってこない。
果たして子供を放置状態で間が持つのか???
しかし当のゆみさんは「大丈夫!いつも子供だけなんだから、大丈夫!」と自信満々。
みなさん、しずかちゃん、しってるかなぁ!?」
子供全員「はーーーーーーーーーーーいっ!!しってまーーす!!」
ゆみさん「じゃあ、キャンプがすきなひとーー!」
子供全員「はーーーーーーーーーーーいっ!!だいすきーーー!!」
杞憂でしたね。このつかみで完全に子供達がひとつになってしまいました。
いや、むしろ大人がいない分そうなれたのでしょう。
さすがプロフェッショナル、こちらが一人で杞憂していたのがマジ、バカでした。
作者の村上康成さんを存じ上げなかったのですけど、あまりにここで描かれているキャンプツールや関わるアイテムが”ホンモノ”なので、よっぽどのアウトドア好きの方なのかなぁと軽く考えていたら、知人に「アウトドア好きも何も、ホンモノのアウトドアマンの一人ですよ。絵本作家以上に釣りにいたってはプロと言っていいくらい」と釘を刺され、自分の無知ぶりを恥じました。
この絵本、大人が見るべきひとつですし、キャンプの過ごし方の理想といえる内容です。
これはコトバを繰り返しているうちに回文になってしまうという、聴くだけでなくこどもたちも一緒に声を発することができる絵本。
「ぼたん、ぼたん、ぼたん、ぼたん・・(ここでトンネルに入り)・・たんぼ、たんぼ、たんぼ、たんぼ」
というように。
これが、これが・・・・
正確には「イベント」というだけではなく「ソトにおける、親子コミュニケーションのヒント」を提供する場、ともいえます。
そして何よりも、始動できました。
構想ではなくアクションのフェイズが始まりました。
「アウトドアよみきかせ」、あらたなクリエーションとして、そしてみんなのものとして広がっていったらいいなぁ。
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★ おしらせ ★
ひとつは本日(4/13日 午後2時30分過ぎころ)FM東京アポロン内「読み聞かせ」に、
日中に時間帯ですが、5分少々ですのもし一旦お仕事の手を止められるチャンスがありましたらラジオやradicoをチューニングしてみてください!
もうひとつ。
4/19日(土)、新宿区大京町22-1 HAKUYOHビルポプラ社本社1階コンベンションホールにて、