この店に初めて訪れたのはもう今から25年も前。紀伊国屋という場所柄文人たちにも愛され、当時好んで読んでいた北杜夫のエッセイでこの店に興味を持ったのがきっかけだ。
この店はなんといってもスープと見紛うシャブシャブのルーが特徴。これだけのシャブシャブ度合いは高輪のサンラインくらいしか他に見当たらない。
カレー粉のストレートな香りに、ややしょっぱい隠し味がなんとも日本人好みの味。
チキンカレー、550円。この値段感覚も長年物価相応。
紀伊国屋の地下街は私のとっておきのB級グルメの聖地。赤カレー、黒カレーの「ニューながい」、炒めるときのシャーっという響きが心地いいスパゲッティハウス「JINJIN」・・・今はなくなってしまったが茹でることを待たせる立ち食い蕎麦「あずみ」(今のJRのとは無関係)。
新宿、そして御茶ノ水、我がB級グルメの故郷、青春を過ごした場所。