本日2013年10月号が発売。
読者としては17年、いわゆる投稿は数知れず、そして今、今回の巻頭特集に執筆の立場初めて参加させていただき、ソトではなくナカからガルヴィにかかわることが出来て初めて雑誌が世に出た日。
今回参加させていただいたテーマ、それは、
「大人が楽しむアウトドア」 ~ 一生付き合えるコツ、教えます
この巻頭特集のスタートのページ、なんだか今までのガルヴィとイメージが違いません?
シンプルなタイトルとリード文。そして木村東吉さんが幻想的な朝靄の西湖にてカヌーの上から振り返る姿・・・
巻頭のスタートはその木村東吉さん。アウトドアのエキスパートであり、そして今年55歳になられる、まさにオトナの真っ只中にいる東吉さんが「伝える」、オトナのアウトドアの日常。
しかし、自分の20代のファッションモデルとしての憧れ(この方がいらっしゃらなかったらアパレルに勤めることはなかったはず)、そして30代以降アウトドアの世界において同一人物がまた憧れの存在であったなんて、自分には奇遇すぎます。
そして今、その方と同じ特集を飾っていることは、まるで夢の中にいる気持ちです。
ところで、この誌面を全面で公開することは出来ませんが、このカットからご覧になられても、おそらく長いガルヴィの読者のみなさんなら何かが変わった、そんな気がするのではないかと思います。
そしていくつかの特集を経て、アンカーとして私の出番。
掲題は
「プラチナムなキャンプタイムを」 ~ キャンプの経験より、人生の経験でたのしむ
です。
内容についての詳細はここでお伝えするわけにはいきませんが、今年自分で誓った「シニアキャンパー宣言」からスタートさせた、これからのキャンプライフステージに関してを考察しまとめたものでもあります。
実を言えば、この「シニア」に関しては、アウトドアに関してだけではなく多方面で数年前から研究していたテーマ。
それはサラリーマン時代の終盤、マーケターとして追い続けていたものでもあります。
単に広がる市場とかいうだけではなく、まさに自分が到達するその世界に、もっともっと自分自身でアプローチする方法や楽しみがそこにあるはず、そう信じていたものです。
それを自身の中で一番多く経験したアウトドアライフを通じて何かで「伝えて」いきたい、それがこのような形で実現できたことに幾ばくかの喜びをかみ締めています。
サブタイトルにある、「キャンプの経験より、人生の経験でたのしむ」はキャンプということだけでなく、シニアライフステージにおいては、この経験こそかけがえのない資産、財産ではないかと思うのです。この資産とともに新しい経験をミクスチャーしたらきっと今までにはない「価値創造」が可能になる、そう信じています。
だって、時間の経過は経験の積み重ねであり、この絶対値だけは覆すことが出来ないのですから。
これぞシニアの特権です。
同じ号に、奇しくもあの「巴川オートキャンプ場」が紹介されていました。
そう、73歳(当時)にキャンプ場を自らの手でキャンプ場を開設してしまった3人組。このキャンプ場との出会いも私にとって大きな刺激でした。
自らの経験をフルに活かして、体力の限界や年齢の限界を完全に吹っ飛ばしてしまうプラチナパワー。
過去の経験だけを頼ることなく、新しい経験、さらに自分以外の経験を織り交ぜてカタチ=アウトプットにするその姿は美しくもあります。
今回この文章を世に出させてくださったこと、これはみなさまのおかげです。今までHP、ブログを応援してくださったみなさま、キャンプを通じてお知り合いになれたみなさま、そして掲載してくださった編集部のみまさま、深く感謝を申し上げたいと思います。
本当にありがとうございました。
もしよろしければ、ガルヴィを手に取っていただき、ご一読いただけましたら幸いです。
またご感想などお聞かせ願えればうれしく思います。
これをひとつのスタートとして今後とも継続してこのシニアの機軸を、そしてアウトドアライフを、あまり一つの方向に狭めていかず、多角的に、そして何よりも志し高い人生の糧にしていきたいと思っています。
最後に。
今回のこの執筆、ある方への「答辞」です。
それは今はガルヴィを卒業され、現在北海道に暮らされていらっしゃる森田さん(私と知り合った在籍時は副編集長)からいただいた言葉に対しての、です。
森田さんがガルヴィを卒業するとき(2002年)に、語り合った短い30分は、その後の自分のキャンプライフとアウトドアライフの見方が大きく転換した、そんな時間でした。
そのときのこの言葉がずっと自分の大きな支えでした。
「日本には日本のキャンプスタイルがあって、それは今作られている最中。そのプレイヤーがまさにみなさんなんです。SAMさんのひとつひとつの行動だってその礎となるのですよ。」
それまでそんな感覚は持ち合わせておらず、この言葉によってある自覚が生まれました。
そう今作られている最中ならば、その記録をしっかり残し、また自分の体験や経験を伝えることももしかしたらその加速に繋がるのではないのか、そう思うことでHPやブログの意義が太くなりました。
そして今、それをガルヴィにてひとつのカタチとして発表できたのは、森田さんにかけてもらった言葉への10年越しの「答辞」です。
どうですか、答えになっていますか? 森田さん (^^)
この写真は2002年の成田ゆめ牧場にての「キャンプで会いましょう」の一こま。
森田さんがガルヴィ卒業を読者に直接報告した日でした。
サンバイザーをしているのが森田さん。
真ん中にいるのが当時の編集長しのせん。
なんとなんと、左端にいるのが前編集長沖田さん(現OUTDOOR DAY実行委員長)で、この日初めて副編集長として森田さんと交代してガルヴィに着任した、記念すべきガルヴィ最初の日でした。
そして沖田さんの膝の上にいるのは我がムスメです(笑)
オバケンもいるし、イデチンもいるし、永野さんもいるし、懐かしいなぁ!