これぞお気に入り!いつも期待を裏切ってくれることのない
天厨菜館の「
ホウレン草チャーハン」。正確には「
有機ホウレン草とカロチン玉子のふわふわ炒飯」。
銀座店ではこれをランチタイムに常時、それもとても充実したセットで楽しめます。
銀座店があるのはすずらん通りのこのフォーリービルの6・7F。
なにしろ路面ではないのでこの入り口が高級北京料理店へのアプローチにはちょっと思えなかったり。
6Fへエレベーターであがると、このお店の象徴ともいえる壷。
店内は小さいながらもとても落ち着いた雰囲気。これなら銀座マダムのランチにも、会社員の接待にも相応しい。
とても香りがいい高級茶のふるまいから。これだけ飲んで帰ってもいいくらい(笑)
ということで運ばれきたのは「
ホウレン草チャーハンセット」。
なにしろメインの炒飯以外の充実度がすごい。
本日の点心として
大根餅と海老ニラ餃子。この大根餅がじつに美味い。
さらに
本日のスープと漬物。ザーサイとしょうゆ漬け。
で、
日替わり土鍋料理の「
麻婆豆腐」。スパイシーな四川風ではなく、いかにも
北京料理らしい醤ベースのコクのあるもの。
これらの料理だけでもセットの料金を取られてもかまわないくらいハイレベルな”つけあわせ”です。
メインである「
有機ホウレン草とカロチン玉子のふわふわ炒飯」は・・・名前こそここにきて長くなりましたけど、基本変わらない、
この店の伝統の味。
最初にいただいたのはそれこそ四半世紀前の渋谷。宮益坂にある渋谷店で食べて衝撃を受けました。なにしろ炒飯といえば街の中華料理店の炒飯こそと思っていたものが、中華料理としての炒飯が実は中華の真髄なんだなぁと実感した瞬間でした。
今はさらに進化して、あの
永田農法で育てられたほうれん草が使われているとか。
しかし、この日一番の収穫はこのデザート「
杏仁豆腐」。あまりに当たり前のメニューにあまり期待していなかったところ、これは
東京でも白眉といえるものではないでしょうか。食感、味の深み、後味、フランス料理のデザートもかくやと思わせてくれるレベル。
これら全てで¥1200。このお店の店格と実際の料理のレベルと品数を考えれば極めてお得といわねばならないでしょう。
ただし、一人のランチはいけませんね(笑)。ぜひ2人以上をオススメします。