その中でもかなりインパクトというか衝撃に近いものがあったのは旭川。それまでどうしても北海道=味噌という勝手な固定観念を大きく覆してくれたのが「蜂屋」。老舗としての店そのもののインパクトがありましたが、店に入って迫ったきたあの「節」の圧倒的な香りに驚愕しました。その節は煮干しのような小さいものではなく「アジ節」。それが焦がしラードとともに作られたWインパクトの存在感は、「ああ、北国のラーメン、ここにあり」とものすごく感動しました。
もうそろそろ春。私が初めて旭川を訪れたとき駅の向こうの山々の残雪の景色がとても美しかったことが忘れられません。ついそのときの山の景色とラーメンのインパクトが大きく、今でもこの旭川ラーメンを食すると記憶が鮮明に蘇ってきます。