食べある記

越後十日町そば がんぎ

越後十日町そば  がんぎ_b0008655_8511730.jpg以前ちょうど2月の今頃、新潟の十日町に毎年赴いていたことがあった。雪国を知らない私は、自分より背の高い豪雪に本当に驚かされたことを思い出す。
その時に毎回味わうことができた「へぎそば」も、その雪とともに忘れられない。
布海苔がつなぎに使われる緑がかった独特の色合いと食感は、その後東京においてはなかなか楽しめなかったのだが…。
ところが意外なところであの味を発見。店名はタイトル通りだが、形式はなんと立ち喰いそば。不思議なことにフロアマネージャーがそこにはいて切り盛りをし、サラリーマンがおつまみで立ち呑みという光景が繰り広げられている。昼間はこうではないようだが、ちょっと面食らってしまう。
へぎは品書きにないので、もりを注文。これから茹で始めるという。しばらくして目の前に運ばれたのは正しく「へぎそば」の色と艶。期待とともに口に運ぶとキリっと冷たく、食感も本場に引けを取らない。辛口ごのみの江戸っ子には物足りないつゆではあるが、どっぶり浸けて食べるへぎそばを考えればこれで充分。
懐かしい気持ちの中お店を出ると、十日町の雪には程遠いが、ほんのり粉雪が舞っていた。
忘れかけていた2月の記憶が一瞬にして蘇った、ある日の一夜。
Tracked from いはらblog at 2005-03-02 12:41
タイトル : 記憶の糸を辿る…
昨夜は会社の納会で日本酒を飲んでから記憶を飛ばして電車を乗り過ごして和光あたりか... more
Commented by グーカレンパパ at 2005-02-09 14:15 x
「へぎそば」懐かしい響です。98年から02年まで新潟地区を担当していた時に、昼食によく食べました。小嶋屋が有名ですが、独特な色・コシ・のど越し・冷たさは、このそばの特徴でしょう。確かに江戸そばと違って、そばつゆは濃くないですよね。逆に江戸そばの辛いつゆは、戸隠・山形などに行っても、なかなか出会うことはありませんね。しかしたまに食べたくなるんです。「へぎそば!!」
Commented by SAM at 2005-02-09 23:47 x
へぎそばの親戚に、紅蕎麦というピンク色の蕎麦があって、それにも驚かされました。北関東足利の柚子きり、芥子切りもとても美味しいです。
そばはラーメンとともに郷土色があるので、各地の楽しみの一つですね!
by sammag | 2005-02-09 08:51 | 食べある記 | Trackback(1) | Comments(2)

人生は旅。旅は人生。日々は扉の向こうとこちら側。キャンプ・食・星・日常を綴る、アウトドアライター・キャンプブロガー・JACインストラクター/講師・温泉ソムリエマスター/温泉健康指導士・星のソムリエ® ・exite公式プラチナブロガー SAMの人生キャンプブログ


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