◆CAMERA : OLYMPUS PEN EE(1961)
◆LENS : D Zuiko 28mm F3.5
◆FILM : KODAK GOLD 100
場所が場所だけに、日差しがきつい時間帯ではかなりのコントラストがあるのに、とてもうまくカッチリ拾ってくれていて、自動露出や変わらないシャッタースピードでも充分すぎる写真が撮れる、やっぱりPENの実力はすごいなぁと感心しました。しかし、何も操作をしないというのはかえって難しいですね。カメラがみんなしてくれるというよりも、「このヤマカンでいいのか??」という不安が逆に付きまといます。そうはいいながらもPEN各種の持つ固有の特徴をそうやって味わいながら楽しむのはちょっと止められないです(笑)
私が手に入れたこのOLYMPUS PEN EEはオリジナルのカラーリングではなくブラックはあと塗り、革は後張りです。初代PENシリーズはカメラ史上に残る画期的なカメラとしてリリースされ、大ヒットは飛ばしたものの、何しろフルマニュアルカメラなので、メカ、カメラの弱い人、特に女性には難しいという問題を抱えました。そこで登場したのがなんと「自動露出」(EE)、「固定焦点」、「シャッタースピード1/60秒固定」という、初代とまるで逆のただシャッターを押すだけに割り切ったモデルを出したのですから驚きです。まさに...... more
レポと比較して拝見するとやはりデジタルとは見え方がちょっと違うのが分かりました。
それにしてもこの小さなカメラ、魅力的です。
そのアイデンティティを受け継いでいるのでしょうか。
「固定」の世界を気兼ねなく撮影するもよし・・
逆に「固定」の世界に自分の「個」「拘り」を
写すのもまた・・良し・・
そんな素晴らしい世界なんでしょうね。
PENの世界、実はすごく奥深く、これだけでズブズブの沼になります。この小さな全く無駄が無く、かつ洒落たボディに高性能なレンズを備え、ハーフながらすばらしい描写力を持ちます。
また、時代の要請と技術者が反発しあいながらの系図は実に面白く、だからこそ全部のPEN(ノーマル)を蒐集してみたくなりました。
デジカメで撮った風景とはまったく違う風景に見えちゃうね。
デジタルはギリギリまでそのままを捉えようとカメラ自体も動くけど、フィルムはカメラがフィルムに伝達する道具だというのがずいぶんと違うね。
だからフィルムの粒状感を変えていくのもまた楽しかったり。