
神田小川町はヴィクトリアなどスポーツ用品店(ICIもエルブレスも)で有名。そのお隣に位置するのが
戦後の香りが東京で一番色濃く残す「
神田須田町」。というのも市街地では唯一爆撃を逃れた場所。そして
食の名店もその香りを色濃く残している場所です。1年に数度ここを散策します。今回5月の歩いた記録の一部を2回に分けてご紹介します。

さて、久しぶりにこの店の様子を見に行ってみました。「
軽食・喫茶 サカエヤ」と書いてありますが暖簾にあるのは「
ミルクホール」。昭和のモガ・モボ(旧っ!!)が通ったカフェバー。でもこの店に今たくさんの人が来るのは
ラーメンとカレー。これはいずれご紹介いたしましょう。

このお店は神田須田町に限らず、神田界隈に数店舗、お世話になった方も極めて多い天婦羅の「
いもや」。最近行っていないので値段はいくらか分りませんが、内容の濃いてんぷらが500円でしたからねー。

そして、今回の食事はここに決めました。蕎麦の「
まつや」。
東京の名店です。この建物がなんともいえぬ風情がありますね。店に入るとお決まりの「
いらっしゃい~~~~」と語尾が延びた迎え方。

まず最初は当然「
もり」。きりっと締まったこの蕎麦は、
つなぎが鶏卵で、滑らかなのど越しであっという間に1枚を平らげてしまいます。
つゆは有数の辛口。そしてわさびなし。これなんですよね!
元来蕎麦にはわさびは合わない!

そして、老舗のお店では必ずする
「冷たい蕎麦」⇒「温かい蕎麦」。特に店の特色が出やすい「
かしわ南蛮」。かしわから出る脂が辛口のつゆに味を増し、ゆずの香りの爽やかさと相まって、一気にすすってしまいます。
老舗の蕎麦屋にもかかわらず結構若い人も多く、とても心地いい空気感が作られていました。これを含めての美味しさを味わう・・・。ちょっと最近は「美味しい」がちょっと視野が狭い範囲で言われているような、そんなことをここにいて少し感じたりしました。
続きはデザート編です。