
この名優を語れるほど何かを知っているわけではありません。
でも
もし今まで見てきたテレビドラマで一番面白かったホームドラマは?と問われたら、
まず第一としたいのが森繁久彌主演「三男三女婿一匹」(1979年TBS放送)。
本当に面白かった。
ストーリーとか、なんとかが面白かったではなく、間違いなく面白かったのは森繁久彌自身。
桂病院の院長、桂大五郎役で、とにもかくにも演技なのかそのままなのか分からないあの台詞回しと表情、
こんなことが出来るのは森繁久彌しか思い浮かびません。
プロデューサー武敬子さんの回顧録から引用します---------
東京・上野の不忍池近くにある病院の大家族が、繰り広げる人間くさいふれあいを描く。「「婿一匹」という言葉は、夜、いい気分でお酒を飲んでいたどこかの婿さんから、「一匹とは何だアッ、馬鹿にするなッ」とお叱りの電話をいただいたが、当時昇ってくる太陽のようなパワーを内蔵した西田敏行さんの婿さんはやるせなく、森繁さんが面白くて仕様がない表情でいびるので、一番のみどころとなり、いつの間にか文句の電話も葉書も皆無になってしまった。
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そうなんです、このドラマが
西田敏行のデビュー作で、
今のあの釣りバカの浜ちゃんの20倍くらいテンションが高く(笑)、
それを受けて立つ森繁のおそらくアドリブであろう「返し」が瀟洒で面白すぎました。
森繁あってこそ誰も知らなかった新人西田敏行が一気に開花したのだと思います。
このドラマはそうそうたるキャストで、
山岡 久乃、池上季実子、あべ 静江、杉村 春子、松本ちえこ、西田 敏行、古谷 一行、岩井 友見、坂口 良子、泉 ピン子、研 ナオコ、新 克利、井上 順、加藤 健一、財津 一郎などなど主役級がずらり。
西田敏行は確か大五郎の幼女泉ピン子の婿という設定だったと思います。
さらには人気が出てシリーズ化され2作目には細川 俊之、井上 順、岩井 友見、坂口 良子、和田アキ子、浅茅 陽子、泉 ピン子、鹿賀 丈史、西田 敏行、大門 正明、由利 徹、タモリ(森田 一義)、研 ナオコ、平田 満、塩沢 とき、小松 方正という豪華配役。
あのタモリが事務長として出ていたのがユニークでした。
そして3作目は山城 新伍、志穂美悦子、坂口 良子、井上 順、泉 ピン子、鹿賀 丈史、関口 宏、岡本富士太、木内みどり、榊原 るみ、藤田 弓子、中尾 ミエ、中村 梅雀というキャストで、あまりコメディを得意としている人たちではないのに森繁久彌につられてみんなが面白くなってしまうから不思議。
そういう空気感を漂わせていたのでしょうね。
ギャグとかボケとかでなく洒脱な会話やエスプリの利いた演技で笑わせる演劇役者・・最高でした。合掌。
最後に以前紹介しましたが、「三男三女婿一匹」の素敵なオープニングテーマ曲を。
杉田次郎 僕たちの箱舟
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