
家系だからとはいえ、
横浜ラーメンと先頭にありつつ、
千葉家というとなんとなくおふざけっぽいですが、
極めて真っ当、誠心誠意のラーメン店です。

切り盛りするのは30代後半くらいのご夫妻&繁忙時にパートの女性一人。カウンターのみ。
このご夫妻の連携は見事で、常に活発明朗。動きにも全く無駄がないし、注文内容は両者とも暗記。さらには常連さんには「麺硬め、脂少く、ホウレン草ですね!」とこれまたインプット済み。伝票や食券がなく、カウンターだけというのは、
一人一人のお客様を最後まで接客の続行しているということです。こういうことが真のサービスだと思います。

ラーメンはとても意外で、ビジュアルは家系といえども、
スープはとんこつが前面に出過ぎず、鳥ガラと半々くらいのあっさりめ。浮かんでいる脂を少しレンゲですくうとその甘味が心地よく、「
脂多め」で頼んだほうが、自分の好みに合っていたかもしれません。麺はかなり太めの平打ち。やはり横浜ラーメンと名乗るよりも、
これはあくまでもオリジナル性の高い「千葉家のラーメン」でいいのではないかと思います。場所は住宅街で、駅が近いわけでもなく、それでいて多くの人が通う、昔の東池大勝軒同様、
志の高いお店はそこへわざわざ行く価値があるということですね。ちなみにこれは
ミシュランの二つ星の基準がそれに該当します。