35Sは市場に出てこないわけではないのですが、私が「これだ!」と決めたのが大きなゴールドのSマーク。たの35S系にはなく、さらには同じ35S IIでもこのマークのあるのとないのがあるようなので、このマーク付きで状態のよいものはかなり希少といっていいかもしれません。
レンズはGズイコー42mmF1.8(5群7枚構成)という当時では稀というかRFでは最高レベルの大口径レンズ。元々35SはF3.5でスタートし、後にF2.8、F1.9となり、35S IIでもF1.8の他、F2、F2.8があるという複雑な体系だったようです。その中でもF1.8モデルを入手できたのはSマーク同様ラッキーです。
この楕円というか六角形のような全体のフォルム・・・そう、ちょっとムリヤリかもしれませんが現420のボディラインにどこか共通しています。その後のPENにも小型ながらこのフォルムが継承されている事を考えるとオリンパスのボディアイデンティティがもうこの時期に完成していたのかもしれません。35Sはさすがに昭和中期の無骨なデザインですが、35S IIはちょっと瀟洒になりPENへの橋渡しになったと思います。