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◆今は亡き名ギタリスト「大村憲司」 ~Left-Handed Woman

◆今は亡き名ギタリスト「大村憲司」 ~Left-Handed Woman_b0008655_11475829.jpgバカバカしいケータイ基地局の話しが最近ではこのブログでは最もアクセスの多い3000PV/日 を突破していました(爆)。くだらない話しがウケるとはいかにもこのブログのくだらなさを象徴しているようですな(笑)。なので今日は大真面目でいきます!(笑)全然読んでもらえないこと覚悟です(笑)。



・・・やはり時代の流れでしょうか、ここ半年CDを買っていません。そう、音源はみなi-TunesからのDLばかり。そんな中一番最近購入したのが大村憲司「ファーストステップ」。なにしろ1978年リリースなので30年も前のアルバムです。現存が少なくアマゾンでは新品で¥7600もしますが、i-Tunesでは全曲DLしてわずか¥900。試聴するまでもなく即買いです。というのは私が大村憲司の楽曲の中で最も好きな「Left Handed Woman」のオリジナルがここにあるから。
大村憲司といっても大半の方は知らないでしょう。しかしこの人の足跡での絡みは誰もが知っているビッグバンドが二つあります。ひとつはフォークソングでは伝説のグループ「赤い鳥」のギタリストであったこと。赤い鳥といえば誰でも知ってるあの「翼をください」「竹田の子守唄」を世に出したグループ。赤い鳥脱退後は卓越したギタープレイから自身のバンドを率い、70年代後半から80年代に席巻した「フュージョン」「クロスオーバー」の代表的なギタリストとしてしばらく活躍します(私の一番好きな時代)。この時かなり濃密な関係にいたのが坂本龍一(=教授)
話は変りますがこのフュージョン全盛の名盤中の名盤「GuitarWorkshop」シリーズでもこのコンビがほとんどで、この時の教授のプレイはキレにキレまくって、デイブ・クルーシンもかくやと思わせる日本人離れしたリズムセッションを繰り広げ、その後のテクノ、最近の癒しサウンドへ変わるとは考えられないような激しさで、ある意味これだけでも聞いて損はないと思います。
この二人の関係が復活するのがまさしく伝説の「YMO=イエロー・マジック・オーケストラ」。大成功後の彼らのワールドツアーでのギター担当を大村憲司していました。当初YMOのツアーギタリストはかの渡辺香津美。ところがというか当然というか渡辺香津美のジャジーでフュージョン色が強いプレイはどう考えてもYMOに乗り入れなかったようで、対応力が強い、そして引き出しの広いセッションギタリストの大村憲司が起用されたようです。
大村憲司の別称としてよく「日本のラリー・カールトン」などといわれることもあります。確かにセミアコースティックギター335を多用していたこともあるのでしょう。ソロは別にして、テーマの作り方は確かに共通点がある気がします。もし「Left Handed Woman」がラリーカールトンの曲だといわれたら即信じてしまうでしょう。
さてその「Left Handed Woman」をDLした「ファーストステップ」で聴いたのですが、私が既知であった「GuitarWorkshop」の中で披露されていた抜群の編曲には遠く及ばなかったのは少し残念でした。「GuitarWorkshop」版の進行は、頭にミステリアスな感じのアコースティックギターでテーマがまず始まり、坂本龍一のブチギレエレピソロに続きます。その後多分テレキャスと思われるギターに乗り代わり同テーマがややジャジーな感じで弾かれます。そして一通りソロが入るとその音に突如ディストーションとオーバードライブがかかり、ロックギターに大変身。異常に盛り上がった後にクールダウンのごとくまたアコースティックに戻りミステリアスな雰囲気のまま終わっていきます。私は日本のフュージョンミュージックを今をもって追いかけていますが、このときのプレイ以上に「格好いい」のを他に聴いたことがありません。ちょっと例えが大げさかもしれませんが「レイラ」くらいすばらしい編曲です。タイトルの「左利きの女」というイメージがまた抜群に合っています。
しかし残念なことに大村憲司は今や帰らぬ人。98年肝臓癌で他界。私の大のお気に入り、森園勝敏、松原正樹など同時代の人がいまだ活躍していることを考えると実に残念でなりません。

以下に紹介するLeft Handed Womanの動画はなんと大村憲司の実の息子、大村真司のトリビュートプレイです。バックを見ると浜口 茂外也など当時大村憲司を支えたミュージシャンのそうそうたる顔ぶれです。キーボードは大村憲司と最も仲がよかった大貫妙子(山下達郎と共に当時のジャパニーズポップスを支えた人)ではないかと・・。お父さんのプレイには遠く及ばないヘタクソですが、尊敬する父に捧げる熱い演奏はけっこうグッときました。オリジナルには近いアレンジです。

Left-Handed Woman / Kenji Omura Tribute Live



LEFT-HANDED WOMAN
※こちらは2枚目のアルバムKENJI SHOCKでのオリジナルプレイ。ホーンセクションが入ったバージョン。私的にはGuitarWorkshop版に比べたら60点くらいかな・・。でもメロはやっぱり格好いい。(とはいいながらこのアルバムのプロデューサーはあのハーヴィー・メイソン!!=のちにカシオペアをメジャーに押し上げたプロデューサーでもあり名ドラマー。グラミー賞も取っている)



どうです・・・たまには真面目に書くこともあるでしょ(笑)
Commented by マチダ at 2009-01-19 10:28 x
鉄塔を凌駕するコアな解説。今日はアツイです(笑)

YMO、懐かしいです。あのテクノカットにはあこがれました(実際は田舎に住んでいてそういうことをしてくれるヘアサロンがなかった)
テクノポリス最高によかったです。

YouTube見ました。
いい曲で迫力あります。
Commented by なお at 2009-01-19 13:45 x
3000アクセスですか!
マジ驚きです。

ジャンルに拘らない内容がウケてるのでしょう。

明日は亀ですか?(笑)
Commented by yaburin at 2009-01-19 17:05 x
ケータイ基地局の話しの時は、基地局設置の仕事をしてた関係上コメントさせていただこうかと思いましたが、あまりにも専門的なコメントになりそうで、結局20数回アクセスしましたが、コメントは差控えました。

年代的に今回のような話しは大ヒットです。
次回は是非!古井戸、佐藤公彦、六文銭をお願い致します。
Commented by 桜並木 at 2009-01-19 17:59 x
「翼をください」は今でも子供たちの合唱曲として使われているようで、小学校の下の子が口ずさんでいました。
竹田の子守唄も懐かしいですね(往時は知らないのですがこれも音楽の授業で聴いたような気がします)
Commented by あおパパ at 2009-01-19 20:47 x
しぶいですねー!年代的にリアルタイムでは知らないのですが物凄くリズムの良いギタリストですね。YMOはお小遣いで初めて買ったレコードですし、カシオペアは中学生で始めたギターで最初にコピーしたバンドです。とても楽しく見させていただきました。ちなみにキーボードの人、髪型、くびふりプレーから矢野顕子に見えてしまうのは僕だけでしょうか?
Commented by PAX at 2009-01-19 21:07 x
自分もギターやっていました。
ベックとか。カシオペア、Tスクエアも好きです。
大村憲司さんの名前はよく聞きましたが実際のプレイを知らなかったので初めて聴くとすごく新鮮。
これが30年近く前のサウンドなのかとは思えないほどです。
Commented by ひらたけ at 2009-01-19 21:33 x
基地局も濃いけど、今日もさらに濃いね。
ぼくも次は亀だと思うな。
いや、ラーメンかな?
いやいや、意外とひそかにブームの落語とか…(爆)
Commented by みやちゃん at 2009-01-19 21:52 x
スムーズ!ライトで繊細なサウンドいいっすね~ ノリノリになっちゃう(笑)
フュージョン自体アナログ全盛期の時代であっても録音が良いものが多いのが特徴だと思います。ハイファイサウンドのチェックディスクとしても欠かせない音源の一つはフュージョンだと思います。
現在のフュージョンだですと私はノーマンブラウンが好きです。このミュージシャンのアルバムは、どれをチョイスしてもかなりハイファイサウンドです。オーディオチェックディスクとして私には欠かせないものとなっています。
Commented by ゆうたパパ at 2009-01-19 22:47 x
3000ってすごくないですか。
カウンターも130万突破していますよ。
本当にすごいです。

今日の話題は一番分からないところです(笑)

ただ、お父さんの遺志を継いだ息子さん、すばらしいですね。
尊敬されている父親像に感動しました。
Commented by yubetti at 2009-01-19 23:15 x
SAMさん。大村憲司ですか!!

じつは私、今から12年前会社に入って一週間だけ東京の寮にいたんですが、すぐ見に行ったライブが大村憲司でした。

行った場所はこれまた今はなき PIT INN。
よかったですよー。
当時20代前半でしたのでそんなのは私くらいしかいなかった気がしますが。。

しかしお亡くなりになってたんですね。
98年ということは私が見たのが97年ですからもしかしてラストライブだったのかもしれません。
たしか・・・ドラムがポンタだったような。

思いがけぬネタで個人的に大満足です。
Commented by くうなちゅママ at 2009-01-20 00:49 x
懐かしい青春の匂いのする話題ですね~♪
まさに高校から大学の頃リアルタイムで聞いていた曲や人たちです
学校や部活の合宿には必ず誰かがギター持ってきて、赤い鳥の曲などみんなで唄ったものです
ギターといえば主人の専門分野(?)ですが・・・ちょっとジャンルが違うようでライブとかは見たこと無いようです
しかしSAMさん沼が多いですね~五色では納まりませんね
Commented by sammag at 2009-01-20 09:24
>マチダさん
つい熱くなってしまいました(笑)
テクノカット、ブームでしたね。竹下通りとかみんなカリアゲ(笑)
Commented by sammag at 2009-01-20 09:24
>なおさん
なんで鉄塔が・・・(笑)
亀・・大当たりです!
Commented by sammag at 2009-01-20 09:24
>yabuさん
そうでしたら詳しいことをお聞かせください。
ということは業界の方がそれぞれ20回くらいアクセスしたのかな(笑)
六文銭!私の時代ではフォークル、拓郎、はっぴーえんど!
Commented by sammag at 2009-01-20 09:24
>桜並木さん
そうなんです!うちの子二人も歌えます。
永遠の名曲ですね。
Commented by sammag at 2009-01-20 09:25
>あおパパさん
年代的にはカシオペアでしょうね~。私が好きなのは「アサヤケ」とミッドナイトランデブーです。
大貫妙子と矢野顕子はよく間違えられますね(笑)
全然タイプが違いますけど同時代の方です。
でももし矢野顕子だったら・・・坂本龍一の奥さんですから・・・運命。
Commented by sammag at 2009-01-20 09:25
>PAXさん
みんなギターやってましたよね。
今はこの時代の曲が実はよくテレビのBGMで使われていて馴染みがあるんですよね。
Commented by sammag at 2009-01-20 09:25
>ひらたけさん
たまにはね(笑)
亀・・ええ、そのとおりです!DSI!
落語!→金髪○野郎!!(爆)
実は私が落語ファンで寄席に通っていたのを知ってるの??
Commented by sammag at 2009-01-20 09:25
>みやちゃん
なるほど!そうそう、当時のハイファイ。私も38ツートラ持って銀座の東芝セブンに公開録音とかに行きましたよ!
現在のフュージョンを実はよく知らないのです。
どうしてもこの時代のアーティストの現在アルバムを買うとかしちゃって。
和田アキラとか。
Commented by sammag at 2009-01-20 09:25
>ゆうたパパさん
あ、本当だ!130万超えてました・・・
ありがとうございます。
お父さんの仕事を継ぐって、いい息子であり、いい親であった証拠でしょうね。
Commented by sammag at 2009-01-20 09:26
>yubettiさん
ピットイン!!!!!!
それはすごい!
実は私もそのGuitarWorkshopのライブをピットインで見た歴史の生き証人(笑)の一人です。
あれほど痺れたことはありませんでした。
もちろん全曲ポンタさん。
ちなみにポンタさんとは仕事を一緒にしたことがあります(笑)
Commented by sammag at 2009-01-20 09:26
>くうなちゅママさん
赤い鳥の曲にはみんなおもいでがあるでしょうねー。
もちろん私もギター弾いて謳い・・いや叫びました(笑)
ギター、ご主人は335なんかお持ちでは?
Commented by angry waves at 2009-01-20 21:30 x
こんばんは 自分は大村憲司=YMOしか知らない世代です。ワールドツアーのライブ中継をエアチェックしてました。まだカセットがどこかにあるかと思いますが。かっこいい音だしてましたよね。
Commented by sammag at 2009-01-21 20:47
>angry wavesさん
私は逆にワールドツアーのYMOをほとんど聞いたことがないのが残念です。どんなプレイを大村憲司がしていたのか気になります。
by sammag | 2009-01-20 00:47 | MyFaivoliteMUSIC♪ | Trackback | Comments(24)

人生は旅。旅は人生。日々は扉の向こうとこちら側。キャンプ・食・星・日常を綴る、アウトドアライター・キャンプブロガー・JACインストラクター/講師・温泉ソムリエマスター/温泉健康指導士・星のソムリエ® ・exite公式プラチナブロガー SAMの人生キャンプブログ


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