◆雑居ビルラーメン対決！ 「○は」VS「今日から俺は」

ある場所の雑居ビルの１階と２階にラーメン店が同居。そして両方ともニューウェーブ系だし、店名がまたユニーク。果たしてこの両店、どんな違いがあるのか、すごく気になったので実食してみました！

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まずは1階の「○は」。あの武蔵出身ということで店内に入ると枕崎の節のダンボール山積み。これでラーメンはなんとなくよそうが出来ます。しかし今回の目的はラーメンではなく「釜玉極上醤油ダレまぜ麺」。名前だけではよく分からない。いったいどんなものなんでしょう。
カウンターにはその食べ方が。これ一つで3つの楽しみ方が出来るとのこと。
あ！カウンターにはオガビンチョウが！！（これで叉焼を炙ってました）
このまぜ麺、油そばとはちょっと違います。丁寧に茹でられた麺に野菜、叉焼、揚げ玉、ベビースター、チーズ、卵黄がトッピングされていて、それを濃厚な醤油をかけて和えるというものです。そして傍らにあるのが柚子胡椒に魚粉。それに「スープ」。
まずはその極上醤油を適量かけて一気に混ぜます。うん、これは掛け値なしに美味い！甘くないソース焼きそば的な食感で、味は香川の釜玉うどんのよう。でもしっかりラーメンであることからはずれていません。
で、半分くらい食べたところで傍らのスープを注ぐとラーメンに変身。元が元だけに確かに武蔵系に近いラーメン風。でもあくまでもラーメン風で、ラーメンとはいえません。味はよろしいですよ。しかし日等残念なのがチーズ。これが邪魔して・・・
最後は残ったスープに余らした醤油ダレをいれるという”逆スープ割り”。特別すごいって言うことはありませんけど、面白いじゃありませんか。やはりここでもチーズが邪魔。もともとのまぜ麺でも機能していないのでいらないような・・。しかしこのまぜ麺、快作です。

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つづいて2階の「今日から俺は」。こんな店名の飲食業聞いたことないですね(笑）。どうも同名のアニメから付けたのでは・・・それとも店主の決意かな？この店は「つけ麺専門店」と自らを呼んでいます。
取り仕切っているのはご夫婦らしいお二人。ところがここでリードしているのが明らかに女性の方。常に何かを喋りながらチャキチャキに動き回っています。「今日から俺は」というのでてっきりやる気満々の男性の店主が気張っていると思ったのに(笑）もしかして「今日から俺は・・・女房の世話になる」なのかな？(爆）
頼んだのはこちら。というかほぼこれだけといっていい「新背脂魚介豚骨つけ麺」。1.5玉の大盛りまでは同料金無料です。平打ち太麺にドロッとした超濃厚つけスープの組み合わせ。最近のつけ麺は大勝軒のもりそばをベースに武蔵などのダブルスープのエッセンスを加えるというのが王道のようですが、ここもまさしくそれ。そいう意味ではだいたい想像の範囲。しかしこのスープ、女性には相当きついであろう濃厚さです。


やはり途中、ちょっと飽きがきてしまったので、張り紙にあった「きざみにんにく(無料」を頼んで入れてみると、あっという間にリフレッシュ。たいていにんにくを途中で入れると味がそっちに全部引っ張られてしまうのですが、この濃厚スープはかなり頑張り、50・50のうまいところで留まりました。
なので最後のスープ割りもいい感じなのですが、何しろ元がドロドロ濃厚つけスープなのに、そこにまたもや濃厚スープが注がれるので超ヘビー級のスープ割りになります。これはシメとして賛否両論あるところかも・・。

同じ場所で営業ということでお互い意識しあっているのは間違いないところですが、このビル以外にもすぐ近隣に行列店があったりしてそれどころではないでしょう。若い店主たちが日々工夫して「美味しいラーメンを食べてもらいたい」という意気込みは両店からともヒシヒシ感じます。ただ新しいアイデアや試みは悪くないですが、やり過ぎになってラーメンの初心からかけ離れていっては欲しくないところです。