アウトドアエッセイ

【二人の”アニキ”】木村東吉さんと岩田功さん ~三陽商会「5lakes&MT」発進


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男の世界には「アニキ」というものがあります。

そして誰にでも「アニキ」と呼べる存在がいます。


いわば、(相手にとってではなく自分にとって)最も身近な存在の中で、一方的に思いを強く持った尊敬の対象、さらに言えば自分には絶対になれない「デカイ人物」であり、逞しく強い「カッコイイ男」です。


私にとっての人生上の「アニキ」は2人おり、その2人が今1枚の写真に収まっているという事実に、ただただ感慨を深くしています。

想像だにしなかったこの瞬間が、人生、いや、世の中にはこんな数奇なことでさえ、当たり前にように実現されてしまうのか、と。



1人は「木村東吉」さん

言わずと知れたアウトドア界の巨匠です。もしこの方がいらっしゃらなかったら、日本のアウトドアの深みはここまでにはならなかったでしょう。

しかし、私のブログ等で何度も紹介している通り、私にとっての木村東吉さんはアウトドアが出会いではなく、あまりに大きなファッションモデルとしての存在であり、その憧れからのスタートです。

その憧れだけでは交わりがないのでアニキにはなりません。

交流を持てるようになったのは西湖のキャンプ場を東吉さんがプロデュースされてことからでした。そのことはキャンプレポート、さらには私の著書でも触れています。

今までは一方的な憧れでしかない東吉さんから、「SAMさん」と一言名前を呼ばれた瞬間、それは天地が逆さまになるほど舞い上がっていたのを昨日のことのように思い出します。

その後、幾度かの交流で、何度となく東吉さんからは薫陶をいただきました。

薫陶です。

この薫陶こそがアニキたる存在の所以。

薫陶というのは師事とはちょっと違います。もちろん指導とも違います。

ある方向性への「どうあるべきか」、それを指し示す道標を言葉に表したものです。


私が重要な人生の分岐点に立った時、その道標を示してくれたのが東吉さん。

自身の歩みを例にとって、男の人生がどうあるべきか。




もう一人は「岩田功」さん

私の長らくお世話になった三陽商会の現社長

しかし私には立場が社長であろうが何だろうが、とにかく今も岩田さんが「アニキ」であることには変わりません。

むしろ社長であるということが余計なくらいです。


岩田さんとは若いころ何度か一緒にヨーロッパに行きました。同じ紳士服の企画員として。このころはアニキ的な感覚ではなく最も頼れる先輩と言った方がよかったかもしれません。

その後です。いろいろな私の諸事情があって岩田さんからも「薫陶」を受けます。

私が人生で一番迷走していたころ、誰よりも真剣に指導でしてくださり、最も厳しい言葉で叱咤を飛ばしてくれ、それだけでは終わらず、自らが私の上に立って守ってくれ、誰よりも強い「防波堤」になってくれた、その時に真の「アニキ」像を見ました。

その中から生まれたのが現在の三陽商会のインターネット事業。

その後数年が経ち、私は三陽商会を後にし、そしてあまりにも身近な人が社長に就任されたのは驚きではありつつも、私の中ではこんな当然なことはない、その納得をしていたのも事実です。

なぜなら岩田さんは「背負う」ことができる人だからです。



カッコよく生きる。

それは決してただただスマートなだけではなく、いろんなものを背負ってどこかには泥臭くもあり、それでいてそんな姿を表には見せず、決して内なる情熱を絶やさないその姿だと思います。

そして二人のアニキは、人生のエンジョイの仕方を知っている。これがないとカッコよくはなれない。




今、二人のアニキがこうやって一つの事業に取り組み、手を結び合い、ある形が結実しました。


5lakes&MT(ファイブレイクス・アンド・エムティー)


ご当人やブランドア立ち上げにかかわった方々ではなく、このことに大きな喜びと感慨を深めているのは外野としてなら、全世界の誰よりも私であると言い切ります。

本当ならその場に行き、そしてお二人に逢いたかった。その想いを告げたかったし、その二人が一緒にいる姿に自分を近づけたかった。

事実そうできるチャンスはありました。お誘いも受けたので。


しかし、やはり止めました。


なぜ止めたかは今は書きません。

自分自身の問題です。


できれば、噛み締めるように密かに応援したい。


私も小人ながら何かを「背負う」人生を歩みます。

そして二人のアニキがそうである通り、「背負い」ながらもそれを楽しんでしまう域にまで達していければと思います。


















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by sammag | 2017-09-11 10:48 | アウトドアエッセイ | Trackback | Comments(0)

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