アウトドアエッセイ

【キャンプでがんばってる人】草太くんの笑顔@白浜フラワーパーク


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草太くん。自称では「ヨネ」。

彼は南房にある「白浜フラワーパーク」にあるキャンプ場のマネージャー。

彼と初めて会ったのは正確にはいつどこでだったか・・



彼は輝いている。

いつも輝く汗のにおいがする。

なんだろう、彼の前ではごちゃごちゃ理屈をこねまわしても意味がない、そんなに気にさせる。

彼の流す汗にこそ「意味」があるからだ。



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房総を一周する旅で、彼のいる白浜フラワーパークに立ち寄ろうと思った。

彼を訪ねた2年前から少し時間が経った。



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新しい看板も出来ていた。

しかし旅の時間は押してしまい、もう入園時間を過ぎていた。

無理やり入るのは失礼だし、彼に逢わずに通り過ぎるのも不義理だし。


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そこで、場内が見えるフラワーロード沿いの高台に回って彼を探してみた。

居た。

何かの作業をしている様子。

思い切って声をかけてみる。


「草~~太~~~」

・・・・・空から降ってきた声に一瞬迷った表情を見せた後すぐに私を見つけ、

「SAMさんじゃないですか~~」


軽く今回の旅のことを告げると、

「オレのナマエ言えばダイジョブっすからこっち来てくださいよ~~」




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その事情を入園のところの人に、

「草太くんの・・」とまだ何も言っていないにひとしいくらいなのに

「あ、どうぞ、通ってください、いいですよー」


でもちゃんと一応事情は話すことに。

変な前例が出来てもいけないから。


こちらはコテージ「トリトンブルー」

お花畑を独り占めできるなんともたのしそうなコテージだ。




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花真っ盛りの房総の春。

特にこの時期はポピーがとてもかわいい。



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温室にはキンギョソウとブーゲンビリアが。



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「じつはこれ、トイレなんすよー。新設しようと思って」



一つ一つを自ら積み上げる「土嚢建築」という手法。

全て彼とスタッフでやっている。




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これは「LOVE」でも意味するハートなのか?


「ははは、ちがうっすよ。これは、オ・シ・リ」


やっぱり彼にはかなわない。


「オシリ」と答えた彼には特別な意味があるはずだけど、

同時に「まぁ、そんなことどうでもいいじゃないすか~」といわれた気もする。


それがオシリであれ、ハートであれ、彼がこれを作っている目的はきっと違うところを向いているのだろう。


「そんなことより、SAMさんどうしたんすかー。まぁ、来てくれたからうれしいっすよー。

会ったのはCIS以来でしたっけ?

ここへはみなさんに来てもらった以来っしょ。もう2年なるのかな。はやいっすね。

今日、なに?娘さんとデートなの? お、いいすすねー。家族は大切っすからね~。

SAMさん!このトイレはもちろんっすけど、もっとオモシロいことも考えてるんすよ。

ま、ひとつひとつやってみますわ。」


正確な彼の言葉ではないけれど、だいたい彼はこんなことを話してくれた。

それも作業の手を停めずに。


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なんだろう、その姿がまぶしすぎた。


彼はいつも逢えばニコニコしてすごくひょうきんないいキャラなんだが、

自分の目的に向かう時には別人のような表情になったりする。


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昨年のCISの時もそうだった。

パネルディスカッションの質問を会場に求めた際、

誰よりも真っ先に手を挙げ、鋭く真剣な質問を投げかけていた。


その時のキリッとした表情は普段は見せることがない。

あるのかもしれないけれど、少なくとも私は彼と面と向かったときはいつも相好を崩している笑顔ばかりだ。




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オートキャンプ場も随分と浸透してきたようでたくさんの人が利用されていた。

この見た目のロケーションが最高だとは決して言わないが、

私は常々言っている通り「キャンプ場というトータルロケーション」は「場所」と「人」で創られるときもある。

その二つに対し気持ちや心を委ねながらキャンプができるのが「オートキャンプ場」だと思う。

野宿とそこが決定的に違う。


だから、彼はオシリのトイレを作っている。



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彼がオモシロいことといっているのは、この温室でキャンプを展開するという奇想天外な発想。

それが実現するかはわからないが、ここでしかできないのなら、ここでこそやるべきだ。



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この先が我々も訪れたプライベートビーチサイト。

炊事場もトイレも出来ている。



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時期によって、この位置ならば「カノープス」が見える可能性もある。

それはりゅうこつ座の一等星、全天でシリウスに次いで明るい星。

中国ではそれを見れれば長生きができるという「寿老人の星」とも呼ばれている。

かなり高度が低く、関東でこの星を観れる場所はかなり限られる。

東京ではまずまず難しい。

千葉でさえこの南房総でなければ厳しいといわれている。

そうなるとキャンプをしながらカノープスを観れる数少ない、いやもしかしたら唯一の場所かもしれない。




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アウトドアは今ある種のムーブメントによって動いている。

その一端であるキャンプは多くのキャンプ道具とともに隆盛だし、キャンプを通じたライフスタイルも今一番カッコいい。


それを下支えしているのはいったい誰だろう。

けっしてスタイリッシュでも、カッコをつけた人ではないような気もする。


光る汗を流し、肝の座った草太くんのような若い世代がこの先もキャンプ場を紡いでいってほしい。

笑顔溢れ、誰もが心委ねられるキャンプ場を。




4月29日にはこんなイベントも開催されるそうです




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by sammag | 2017-04-25 07:00 | アウトドアエッセイ | Trackback | Comments(0)

ソトコト(OUT)もナカコトも(IN)も人生の扉(Doors)をまず開けて!アウトドアライター・キャンプブロガー・星のソムリエ SAMの人生キャンプブログ


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