アウトドアエッセイ

◆「バーベキュー」って、ナニ?

b0008655_21323131.jpg
バーベキュー」を日本語にしたらナニ? 

これ、明確に対応できる単語ってないですよね。

焼肉?ヤキニク? 違うでしょう。ニクだけではないし。


b0008655_21335105.jpg

ということは、barbecue の日本語が「バーベキューで、これに取って代わる言葉はないということです。

※barbecueは、スペイン語の barbacoa =バルバコア に由来するというのはよく知られていますよね。「丸焼き」という意味となってますけど、そもそもはその丸焼きに使っていた道具の聞き違えからだとかなんていう話もあります。その語源は大航海時代の大陸発見にさかのぼるということですから、興味深いですね。あ、この話はキキカジリです(笑)

ドシロウトのワタシがバーベキューの在り方論を展開するつもりもなく(笑)、何がバーベキューでそうでないかとかはいろいろあると思いますが、

日本人の多くの共通認識は、「屋外で、バーバキューグリルを使って、食材を焼いて食す」、おそらくこんなところじゃないかなーと思うのです。

ホントいうとバーベキューグリルさえ使わなくたって、ホットプレートであっても屋外で使ったら、それだって「バーベキュー」って言ってしまうかもしれませんよね。





b0008655_21445889.jpg
極論すると、「屋外で焼いて食べる」=バーベキュー

これ、間違っているに決まっているのですが、意識してない人の認識はきっとこれです。



b0008655_21440434.jpg
本当の西洋式バーバキュースタイルを知っている人から見たら、日本のこのバーバキュースタイルなんてハテナ100個くらいのものでしょうね。


ワタシ、アパレルにいたものですから、いわゆる洋服というものでも同じようなことを感じるものがたくさんあり、例えば夏の「スーツに半袖ワイシャツ」なんていうのはまさしくジャパニーズウェイで、欧米人から見たら実に奇妙。

そもそもドレスシャツに半袖なんていうものがあること自体が実に不思議な現象なんですけど、半袖ワイシャツにスーツの上着を手に持って歩いているサラリーマンを見ても、日本人なら別に違和感覚える人はそういないでしょう。(とはいえ、最近はすっかり若い人たちのウェスタン化が幸いして半袖ドレスシャツも少なくはなってきました)



話、元に戻します。

今、新ビジネスがどんどん勢力伸ばしてます。


「屋外で焼いて食べる」=バーベキュー、という先ほどの認識から、

屋外で焼ける環境があれば、そこをバーベキューの場所にしてしまえばいいじゃないか、というビジネス。

b0008655_21533664.jpg
その旗頭が「デジキュー」。


少し前まではバーベキューはキャンプ場か公園、ワタシの嫌いな(笑)河原、とにかく「屋外」というよりかは「野外」を思わせる場所でやるものでした。

ところが、「野外」に限らず、「屋外」全般で範囲を広げればビジネスチャンスがさらに創出できるわけで、その一番のターゲットとして目をつけたのが商業施設の屋上とテラスでした。


要するにビアガーデンが在りそうな場所って言うわけですよね。

b0008655_21414026.jpg
デジキューが進出しているのはさらにすごく、ドンキの屋上、東急本店の屋上、博物館などの文化事業の空きスペースと、おおよそバーベキューには縁遠かった場所にまで進出。


しかもそれらがユニークなのは「持ち込み可」ということです。


テーブルと椅子とバーベキューグリル&炭火は料金を払い、食材はその場でも持ち込みでも可能というスタイル。

なにしろその施設自体が食品を売っている場所なので、自分で好きなものを買い込んでテラスへ向かい・・・「屋外で焼いて食べる」。


以前はこういうキワ=線引きを崩すのは容易ではなく、商業施設ではお互いに領域を踏み込まないのが黄金律。

でも、もう違うんですね。共生の時代ですから。



あ、また話が違う方向に行ってしまった(笑)


b0008655_21423589.jpg
数年前、韓国のキャンプ大会に行ったとき、それはそれはみなさん「屋外で焼いて食べ」ていらっしゃいました。

網なんか日本のより全然大きかったですねー。


b0008655_21421843.jpg
しかも炭火ならずプロパン使うのが当たり前の韓国、豪快に火をあげて焼いてました。


b0008655_21425334.jpg
日本と韓国の共通項をみると、「屋外で焼いて食べる」だけでなく「屋外で、焼いて、”直に”食べる」

要は焼肉屋さんスタイル。そりゃコリアンバーベキューですから当たり前って言えば当たり前ですが。


b0008655_21432499.jpg
私がイギリス、スペイン、アメリカで御馳走になったバーベキューは、「直に食べる」スタイルはさすがにしなかったですね。

例えばステーキなら、グリルで調理したものを、テーブルで切り分けた後、食べる、です。

b0008655_21432849.jpg
つまり、「屋外で、焼いて、”直に”食べる」ではなく、「屋外で、焼く調理をして、皿の上から食する」でした。


b0008655_21452631.jpg
どれがよくて、どれがダメとかいえるような立場ではないのですが、きっと日本ではその両方のよさを「塩梅」したスタイルが今後どんどん出来ていくと思うのです。

そういう担い手の方はもうたくさんご活躍だし、この国民的な行事?がこのマンマのわけがない。


日本、いや日本人は、そうやって、海外の文化を消化し、昇華させるのは世界一なんですから。

「カレー」だって、「ラーメン」だって、自動車だって。

「キャンプ」あるいは「オートキャンプ」なんてまさにそうですよ。日本で育てた新しいスタイルの文化です。

そしていずれ「バーベキュー」に取って代わる、日本の独特の新しいコトバが生まれたりするのかもしれないし、むしろ「バーベキュー」というカタカナが世界に逆輸出することだってあるのではないなぁ、そんな気がしています。


ま、何はともあれ、夏はソトに出て、焼いて食べる、名称は定まらなくても、いい汗かいて食べましょう!!


トラックバックURL : http://samcamp.exblog.jp/tb/23092642
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
by sammag | 2014-08-05 00:03 | アウトドアエッセイ | Trackback

ソトコト(OUT)もナカコトも(IN)も人生の扉(Doors)をまず開けて!アウトドアライター・キャンプブロガー・星のソムリエ SAMの人生キャンプブログ


by SAM