その時、まるで魂が抜けたが如くフィールドに倒れこみ、誰彼に遠慮することなくただ泣き崩れ感情を爆発・・。
「ネ申」宮間あやからひとりの「女性」にもどった瞬間だったのかもしれません。
彼女がどれほど大きなプレッシャーを背負っていたかを代弁してくれたのが試合後の大儀見選手。泣き崩れた宮間選手をヒシヒシと抱きしめていましたね。
「あやはこの大会、いろんなものを背負いながら戦っていて、いろんな思いがあったと思う。プレーだったり言動を見ていて、そういう風に感じることは多々あった。本当はいつもどおりやってほしかったという思いもあったけど、そうなってしまうのはあやのいいところでもあるので。最後まであやの姿を見守ることができたのはうれしかった」
人一倍の責任感や気遣いから本来の宮間選手のパフォーマンスは発揮できていなかったかもしれません。しかし周りもそれを痛いほど分かっているから、「あや」に応えなければいけない、大儀見選手以下なでしこ全体にそういうキャプテンとの信頼関係があったような気がします。
(佐々木監督の「彼女がピッチ内でもピッチ外でもよくやってくれた。彼女自身が僕よりも一番疲れたと思うし、僕自身感謝している」にもそれが表されていたと思います。)
試合後の本人のへインタビュー、優等生な発言をするかと思いきや、
試合後の涙は?
「試合に負けたら悔しいと思うので」
キャプテンとしてのプレッシャーは?
「特にないです」
銀メダルの意味は?
「分かりません」
やってくれたじゃないですか!
このわるびれぶりというか直球な答え!!(笑)
それまでの数々の「ネ申」(これはワタシが勝手に言っていることです)レベルの心洗われるような名言を期待した人々を、クライフターンなみの鋭い切り替えしで、思いっきり裏切ってくれました。
が、これがまたなんだか、かえってカッコウ良くないすか?
こういっちゃあなんだけど、オトコらしい!(笑)ニヒルだ!
あのピッチで崩れた宮間選手を見てしまったら、表彰式がドヨーンとなってしまうのだろうなぁ、まっくらだろうなぁ、と思っていたらなんですかあの「なでしこトレイン」での登場(笑)
そのあまりの明るさにつられて、アメリカ、カナダの選手も思わず手を繋いでそれにつづいてしまったではないですか。確かに勝敗ではアメリカに白星がが付きましたけど、フィールドを最後に支配したのは間違いなくなでしこ。
宮間キャプテン率いるなでしこの、この精神力こそ「ネ申」ですよ!
※後のインタビューでこのなでしこトレインが宮間キャプテンの発案であることが分りました。発想はナントEXILE(笑)
銀メダルをかけられているとき、花束を受け取った時の宮間選手、試合中ヘアバンドしている時と違って髪の毛を下すとなんとキュート!
フィールドを支配する「ネ申」宮間あやキャプテンももちろん大好きだけど、一人の女性、「人間」にもどった宮間あや選手、もっともっと好きになった!
※各インタビューはニュースより転載させていただきました。