ある意味、ここ数年起業したラーメン店のトレンドは、
東池袋大勝軒インスパイア、二郎インスパイア、麺屋武蔵インスパイア、結局のところこの3つが主流になるのではないでしょうか。そんな一大トレンドの本家麺屋武蔵も分かれ分かれて11店舗。
麺屋武蔵虎嘯は六本木にあるその一番新しい店です。あの閉店した青山(セイイザン)の流れを汲むとかのハナシですが、青山のことはちょっと記憶が薄れてしまって・・。
さて、注文したのは
「雲呑麺(XO醤添え)」の塩味です。ワンタンが海老ということで相性がいいだろうと塩にしてみました。麺は大盛りまで同価格。当然大盛り(笑)。スープはこれ、はっきり言っていいかどうか分かりませんが、”さぬきうどん”です(笑)。上品な塩味ではありますが、ベースのスープの甘みがあまり感じられません。
麺はご覧のとおり、太平打ち麺(完全な平打ちではないです)で、これがまたさぬきうどんを連想させ~・・・(笑)。具材のワンタンはすごく美味しく、これだけの量があるとガッツリ食事をした気になれます。海老が丸ごとのと、すり身のがあるようです。
さて、タイトルにもある「
XO醤」。これも考えオチじゃないかと・・。なんか、なんでも著名な調味料を使えばいいみたいな風潮がありますが、どうなんでしょう、それほどの効果はないような気がします。XO醤自体が干し海老ベースで、というのはあったのでしょう。
そして卓上にあった
蝦胡椒。これも桜海老を主体に作られた調味料みたいなのですが、肝心の海老の香りはさほどなく、やはり名前にありがたがってもいけないですね。
店内はこれまた武蔵が他店に大きく影響を及ぼしたブラックインテリアの典型で、その意味もあるのかどうかも判らないモダンジャズが流れています。作り手の「よいしょ!」という掛け声とはミスマッチ?
なんだか低い評価みたいになってしまいましたが、つい麺屋武蔵という暖簾であるとものすごくハードルをあげてしまいます。それだけ他店もレベルを上げ、麺屋武蔵といえどもコモディティ化してしまったということなのでしょうね。
店名は竜吟虎嘯からきているのでしょうか。「嘯」はほえるという意味もあり、またうそぶくという意味もあるので、是非前者であってほしいものです。